合格できる!公務員試験の勉強術:試験期間中の過ごし方にも注意が必要
公務員試験の勉強といえば「択一試験(教養・専門)が大半」とのイメージが強くあります。確かに勉強を始めるのは択一試験の対策からですし、誰もが乗り越えるべき関門なので、択一試験の対策が重要であることは言うまでもありません。
しかし、あまりにも択一試験に力を注ぎ過ぎると、その反動が出てしまうことに注意が必要です。択一試験(1次試験)を終えてから、急に脱力感が出てしまい対策が続かなくなる…ということが起こってしまうのです。「燃え尽き状態」とも言えるでしょう。
公務員試験は、2次試験重視になりつつあります。1次試験よりも配点が高かったり、1次試験で多めの合格者を出して2次試験でもかなり落とされたり、という状態が普通になっています。以前は1次試験でほぼ最終合否が決まっていたので、2次試験はあっても「顔合わせ」くらいの感覚でした。しかし、今やそうではありません。そのため、面接の緊張感も相当なものです。
そこで、2次試験の対策も大変重要です。つまり、1次試験終了後の過ごし方も大切になってきます。1次試験の前は、できるだけ時間を確保して、過去問の冊子を解いていく、といったパターンで勉強していたと思います。生活リズムを一定に刻みやすいわけです。ところが、1次試験を終えた後は、複数の機関で面接の予定をこなしながら、空いた時間に次の面接の準備をする、しかも、過去問のようなまとまった冊子ではなく、自分で必要な情報を見きわめ、探していかなくてはなりません。このように、生活リズムも1次試験前とはまったく違う過ごし方になるのです。そのため、生活リズムを乱してしまうこともあるのではないかと思います。特に1次試験で燃え尽きてしまった場合、回復には時間を要するのではないでしょうか。
では、それをどう克服すれば良いのか。3つあると思います。
まずは、勉強のゴールを1次試験にしないことです。具体的には、1次試験の前から2次試験の準備を少しずつ入れていくと良いと思います。そうすることで、1次試験を突破するイメージを(1次試験を突破しないと、せっかく始めた2次試験対策が無駄になってしまう、という気持ちも併せて)持っておくこともできますし、1次試験が終わっただけで燃え尽きてしまうことをある程度防げると思います。
次に、1次試験終了後にリフレッシュの予定を入れておくことです。燃え尽きるのは好ましいことではありませんが、1次試験は最初の関門だけに、やはり終わればホッとするものです。そこで、リフレッシュの期間を最初から決めておき、この期間は勉強から距離を置いても良いと思います。その期間中は思い切りリフレッシュすれば良いのです。
ただ、長すぎてもいけません。私の感覚では、短くて1日、長くても3日でしょう。それ以上リフレッシュすると、勉強の習慣が失われてしまいますし、勉強に戻るのにも大変なハードルになってしまいます。最初から期間を決めておけば、最大限有効に使う工夫もできるので、リフレッシュの効果も得られるでしょう。
最後に、2次試験対策の期間中には、1日のスケジュールを前日にイメージしておくことです。1次試験の勉強はできるだけ規則正しいリズムで行い、習慣化することが大切だったのですが、2次試験対策にはほとんど通用しません。しかし、身体が自然に勉強に向かうようにすることは2次試験でも重要です。そこで、前日の夜に、明日の行動をおおよそ頭の中に描いておけば、そのとおりに行動しやすくなります。私の場合(まだ完全に実践できていませんが)、風呂やシャワーの時間を使って翌日の予定を考えるようにしています。当日、行き当たりばったりで勉強していると、何をするかを決めるだけでも疲れてしまうので、途中で息切れしてしまい良くありません。前日の夜に決めておけば、そのまま寝てリフレッシュできますし、朝から自然に行動することができます(目が覚めた後の行動をイメージしておくと、布団でダラダラしてしまったり二度寝したりするようなことも回避できます)。
これから1次試験の中盤、そして2次試験の前半となります。いろいろなスケジュールが交錯する時期で、自己管理も難しくなってきますが、頑張ってください。