公務員の仕事紹介-「忙しい」時期の乗り切るための「2つのキーワード」
参議院選挙がスタートした。選挙に関する仕事を紹介しようと思っていたが、あまり深入りしてもいけないので、選挙業務のような忙しい時期の乗り切り方について述べたいと思う。
私が勤めていた市役所では、財政部門と人事部門が隣接していた。それは今も変わっていないし、多くの自治体でも同じであろう。「総務部」とよく言われる部門にいずれもあるのだから、隣接するのが普通なのである。
両部門は、決まって年末年始から年度末までが忙しい。お金の配分(財政)と人材の配置(人事)が新年度からスタートし、そのための準備をするからだ。毎日、深夜までの残業となる。しかも、ミスには特に注意なければならない仕事だから、緊張感もある。体力的にも精神的にも負荷の高い仕事になる。
そのような時期を乗り越える方法はないか。私の経験では、2つあった。1つは「期限の意識」である。「○月○日まで頑張れば、あとは楽になる」「あと○○日!」などと終わりの時期を意識することで、「それまで頑張ろう」「乗り切れたら、ご褒美に○○しよう!」と、励みにすることができる。
もう1つは「楽しい雰囲気づくり」である。上司が率先して職員に話しかけ、時には趣味の話や冗談を飛ばして、和やかな雰囲気を作ってくれた。これは上司のキャラクターと仕事の特徴(チームプレーの度合い)次第なのだが、隣の人事部門から大きな笑い声が聞こえていたのを思い出す。張り詰めた空気のなかでも、ちょっとした緩和があることでリラックスした雰囲気になり、仕事の負担が和らぐ。
これは、今の自分の仕事にも活かされている。今はほとんどの仕事を個人で進めているが、「ここまで頑張ろう」という目標を立てて達成することがモチベーションになっているし、音楽などを流してリラックスした雰囲気づくりをしている。大変な時ほど、そうして乗り切っている。
公務員試験も同じであろう。毎日の目標をクリヤーすること、「○○の1次試験が終わるまで頑張ろう」といった期限を設けることは、誰でも行っている。また、適宜休憩を挟んだりリラックスした雰囲気で勉強することで負担を和らげている。
仕事が「忙しい」と、どうしても疲れてしまい、長く続けば心身に影響が出る。これを乗り切るためには、期限と雰囲気で自分を鼓舞することと、負担を減らす工夫の両面から対処する。結局、それが王道なのかもしれないが、忙しい時ほど王道を突き進むことが大切なのである。