面接で話したい、気になるニュース:不登校の定義とは?
このコーナーでは、今週ツイートしたニュース記事の中から特に印象に残った1つをピックアップして、掘り下げてみたいと思います。
今週は、次の記事を取り上げたいと思います。
小中学生の不登校急増、最多24万人 行事中止や休校…コロナ禍なお
この記事について、私は次のようなコメントをしました。
グラフを見ると、ここ10年ほど増加傾向となり、コロナ禍で加速している。少子化を考慮すると、不登校の割合はさらに急増していることになる。
今回はツイートのコメントを掘り下げるのではなく、別の視点から意見を述べたいと思います。それは、不登校が増えたことを課題として受け止めるとともに、不登校の定義を見直す必要があるかもしれない、ということです。
文部科学省によると、不登校児童生徒は以下のように定義されています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者のを除いたもの
記事によると、いじめや暴力なども増えており、コロナ禍による休校や分散登校などもあって生活リズムが乱れたことなども不登校に影響していることを示しています。
確かにそうした面はあるでしょう。しかし、「何とか元の学校教育を取り戻したい」という意図が強い印象も受ける記事です。オンラインで教育を受ける機会が増えることには良い面もあるはずで、学校に行くことが必ずしも教育すべての面ですべての人に正解とは言えないでしょう。登校しなくても良い教育を提供できる部分を積極的に評価し、これまでの不登校と分けて捉えることも必要ではないでしょうか。
その意味で、コロナ禍の経験を多面的に活かすために、不登校の定義を再検討することも必要ではないか、と考えます。