連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術「公務員試験の勉強でノルマは低くした方が良い-多段階のノルマで進捗を安定させる」

はじめに
 公務員試験の勉強を進めるうえで、1日や1週間のノルマを立てて着実な進捗を図ることは有益です。しかし、
問題はノルマの高さです。高いノルマを立てると、達成できない時に自分を責めたり、やる気を失ったりすることがあります。最悪の場合、それが原因となって勉強を断念する結果になりかねません。今回は、むしろノルマを低くすること、多段階のノルマを設定することで、勉強に対する気持ちを安定させる方法について、私のアドバイスを述べたいと思います。

高いノルマは逆効果
 ノルマを立てる際に、どうしても高い(最大限の)ノルマを立てたがる人が多いと思います。私もそうでした。その理由は、「こうしたい」「このくらい勉強すべき」という願望や義務感が先に出てしまうからです。自分にプレッシャーをかけて、やる気を出そうとする気持ちもあると思います。そのため「空いている時間をフルに使う」「高い集中力を維持する」など、現実的でない前提が入ります。

 そして、ごく稀に理想通りに進む時があり、「やればできる」という自信にもなります。しかし、多くの場合、達成できずに終わってしまいます。そうすると、「自分は意思の弱い人間だ」と自己嫌悪に陥ることになるのです。自分を強く責めることで、勉強に対するモチベーションが逆に下がってしまいます。勉強に波ができるのは不安定を招くので、決して良いことではありません。

低いノルマからスタートして、段階的に高くする
 そこで、むしろノルマを低くしてはどうでしょうか。まずは簡単に乗り越えられるハードルにすることがポイントです。ノルマが高いと、勉強を始める時に「たくさんノルマがあるから気が進まない」と、何も始められず終わることがあります。それを避けるために、軽いノルマからスタートするのです。「まず目の前の1問を解く」でも良いですし、「起きたらラジオ体操をして体をほぐす」くらいでも良いでしょう。これなら、簡単にやり遂げられるでしょう。


 スタートができたら、気持ちも自然に高まってきます。そこで、次に第2段階のノルマを設けますここまでやれば納得できるレベルとすることです。忙しかったり、気持ちが乗らなかったり、体調が多少すぐれなくても、何とか乗り切れるレベルです。例えば、1日に2時間勉強する、1週間に5科目の範囲を終わらせる、などです。これをクリヤーすれば「とりあえず良し」ということになります。

 最後に、第3段階のノルマを設けます。これが理想的なレベルとなります。例えば、1日に7時間勉強する、1週間に10科目の範囲を終わらせる、などです。ここまで進めば十分満足できます。けれども、絶対に進めなければならない、というものではないため、たとえクリヤーできなくても自己嫌悪に陥ることは避けられます。そして、クリヤーできたら自分へのご褒美を用意して、喜びを倍増させても良いでしょう。

おわりに
 このように、勉強のノルマは願望や理想が入って高くなりがちですが、むしろ低くしてスタートをスムーズにすること、そして多段階のノルマとして変動を前提とした形にすることで、勉強に対する気持ちを安定させることが必要だと思います。公務員試験は長期の戦いです。自分のペースを見つけて、無理なく続けられる方法を探してみてください。それが、合格への近道になると信じています。

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