月曜コラム「公務員への道」第14回:状況に合わせてベストな勉強法を用意しておく


 試験のための勉強をしている人は、おそらく予備校に行かない浪人生を除いて、いろいろなシチュエーションで勉強することになると思います。

 勉強の拠点は自宅か学校・予備校だと思いますが、電車・自動車・自転車・徒歩などで移動したり、生活費を得るためにアルバイトをしたり、たまには気分転換のレクリエーションも必要になるでしょう。このように、人はいろいろなシチュエーションの中にいることになります。

 そうした中で、シチュエーションごとにどのような勉強をすれば最も効果的なのかを考え、実践できるようにしておくのが良いでしょう。例えば、電車で移動中に参考書を読んでいる学生がいます。一方、自動車や自転車で移動中は危ないのでもちろんできません。つまり、「目」が空いていない状況と言えます。ただ、それでも英語のリスニングをしたり小論文のアイデアを考えたりすることはできます(あまり没頭すると危ないのでほどほどに)。つまり、「耳」が空いているので、耳だけで勉強できるものを使おう、ということです。

 では、「手」(筆記用具)はどうでしょうか。電車で移動中にノートをとることは難しいです。ちょっとしたメモを書けるくらいでしょう。自動車や自転車で移動中も、もちろんできません。手は、どのシチュエーションでも空いていないので、移動中はノートはとれない環境です(スマホでメモをすることはできます)

 このように、勉強は手と耳と目の全部あるいは一部を使ってするもので、勉強の種類によって使う必要があるものが変わってきます。また、試験に合格するために必要な勉強内容も多様です。ひたすら暗記の必要な試験もあれば、論文や面接が重視される試験、これらを組み合わせた試験もあると思います。

 そこで、自分のシチュエーションと試験の内容に合わせて、ベストな勉強ができる準備をしておく必要があります。例えば、午後から電車で移動する場合は、午前中に手を使う勉強を済ませておいて、移動の時には手を使わなくてもできる勉強をするスケジュールを立てておく、ということです。スケジュールを立てて必要な準備をしておかないと、例えば電車に乗っても勉強できず、スマホをみてムダに過ごしてしまうような結果になりまづ。

 ただ、最近はスマホでいろいろなことができるようになってきたので、スケジュールを考えずできるだけスマホで勉強するようにしておくことも良いと思います(勉強に役立つアプリもたくさんあり、ホームページ等で紹介されています)。その場合は、ついネットサーフィンやSNSに手を伸ばさないようにしなければなりません。アプリを隠す(インストールしない)とか、タイマーを使って制限するなどの対策が必要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。