合格できる!公務員試験の勉強術:「捨て科目」を決めるのは、公務員の仕事そのもの

 公務員試験は科目の幅が広いため、すべての科目に取り組むことは負担が大きく、合格できる得点を獲得できればそれでよい、と言われています。そこで、いわゆる「捨て科目」を決めて、勉強する(得点を稼ぐ)科目と勉強しない(得点を狙わない)科目に分けることが大切になってきます。

 「やらないよりもやった方が良い」という考え方もありますが、それでは「全部やった方が良い」ということになるので、結局「全部中途半端になってしまう」ことになりなねません。メリハリをつけて勉強することが、むしろ高得点への近道なのです。

 これは、公務員試験の勉強テクニックとして言われていることですが、公務員の仕事そのものだとも言えます。公務員の使命は「全体の奉仕者」であり、国民や地域住民の幅広い声に基づいて決められたルールや予算の下で全体にサービスを提供していくことになります。一般的には国民や住民の声を聞くのは政治の仕事であり、政治的決定に従って行動する公務員には必要ないと思われるかもしれません。しかし、公務員は現場でサービスの利用者や受益者からの声を直接聞く機会があります(特に市町村の場合)。しかも、それらは良い政策を実行するためのヒントが大いに隠されているのです(クレームも同じです)。しかし、それらの声を全て聞いていたのでは、ルールを逸脱することもあるでしょうし、予算もとても足りなくなってしまいます。そこで、現場で特に重要な声を集めて、限られた範囲で最大限のパフォーマンスを発揮できるサービスに力を入れるということが、公務員の資質として重要なのです。

 つまり、公務員試験のテクニックは、公務員の仕事のテクニックでもある、ということになります。ターゲットを絞り、勉強したことが公務員試験の合格という形で成果に現れるのと同じように、必要なサービスに絞り、そこに力を入れることが国民や住民の満足という形で成果に現れることになります。

 「捨て科目を考えることそのものが、公務員の仕事の始まり」と捉えると、公務員試験の勉強さらには捨て科目の選択も、さらに前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。

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