公務員試験の勉強法:ノルマは低く、ラクラク超えるように設定する
公務員試験の勉強をする時に、「今日はこの科目の過去問を1時間で10題解こう」といった目標を立てることがよくあります。このような目標を立てると、勉強のモチベーションを高めることができるので、望ましいと言えます。
しかし、大切なのは目標の水準です。「目標は高くするのが当然」と思われるかもしれません。オリンピック選手はほとんどの人が「目標は金メダル」と言います。銀メダルを目標にする人はいないわけです。もちろん、入賞やメダル獲得を目標にする人もいますが、「出るからには金メダル」という人も多いのではないでしょうか。
オリンピック選手の目標設定が高いのは、それだけの努力をする覚悟とモチベーションを持っているわけですし、これが最終目標だから良いと思います。しかし、最終目標を達成するためには、日々の小さな目標達成を積み重ねていく必要があります。私は、公務員試験の合格をしっかり最終目標とするのは良いと思いますが、日々の小さな目標を高くするのは必ずしも得策ではないと思っています。つまり、日々の目標は低い水準として、それをラクラク越えられるようにするのが良いのではないでしょうか。
なぜかと言うと、目標を達成できなかった時に落ち込むのが怖いからです。小さな目標を高くしがちな人ほど、その可能性が高くなります。つまり、そうした人たちは完璧を求めてしまうのです。だから、目標を達成できた時は良いのですが、できなかった時にはその日の成果をすべて否定してしまいがちです。また、途中で投げやりになり、目標が達成できないと分かった瞬間に自暴自棄、自己嫌悪に陥ってしまいます。
例えば夕方4時に、「今日は目標達成が不可能」と分かった場合、夜も勉強する時間はあるのに「どうせ目標を達成できないから」と勉強をやめてしまう。そして、夜になると「今日は何をしていたんだ」と落ち込んでしまう。結局、大切な時間を余計にムダにしてしまうことになるわけです。
そこで、私は日々の小さな目標、つまりノルマはできるだけ低くすることを勧めます。ラクラク乗り越えて自信を付けることを優先するのです。早めに目標達成できれば、ゲームや外出などをしても「今日はもう目標を達成したから問題ない」という気持ちでリフレッシュも後ろめたさは残りませんし、「気分が良いからもっと勉強しよう」となれば、さらに勉強へのモチベーションを高めることができます。
もちろん、ノルマを達成すれば公務員試験に合格できる、というレベルが必要になりますが、「勉強すればするほど良い」と考える人や理想・完璧を求める人は、ノルマを高くしがちなので、意識して低くすることを勧めたいと思います。