ここに注目!公務員が気になるニュース:公務員の自由な髪色は許されるか

 このコーナーでは、今週ツイートしたニュース記事の中から特に印象に残った1つをピックアップして、掘り下げてみたいと思います。

 今週は、次の記事を取り上げたいと思います。

 働き手の髪色を自由に アピタとピアゴも ルール改定、ドンキに続くhttps://www.asahi.com/sp/articles/ASQCH4CBFQCHULFA004.html

 この記事について、私は次のようなコメントをしました。

 従業員が働きやすい環境づくりが、一層進んできたことを実感する。学校もそうだが、不要なルールは聖域なく見直していけばよい。

 コロナ禍のなかで、スーパーマーケットなどに行くと「従業員がマスクを付けて応対します、ご了承ください」といったアナウンスをよく効くようになった。レジなどお客さんとのコミュニケーションが必要な場で、マスクを付けて対応されると不親切な印象があるからだろう。以前はお客さんにも困惑があっただろうが、今は完全に慣れたように思う。

 今回の記事は、従業員の髪色についてだ。ユニーが親会社に合わせる形で髪色を自由にしたという。親会社はドン・キホーテを運営しており、そこでは先に髪色が自由になった。記事によると、お客さんからのクレームはないようだ。ユニーは客層が異なるので自由ではなかったが、親会社に合わせることにしたという。確かに、ユニーはドン・キホーテに比べると客層の年齢も高いので、髪色に違和感を覚える人も多いと予想されるが、決断した。

 こうしたルールは、行き過ぎなものも見受けられるので、見直すことは重要だ。代表的なのは、学校の校則だ。「ブラック校則」などと揶揄され、子どもたちを必要以上に縛りつける。これまでは疑うことさえ許されなかったのだが、最近では子どもたちから見直しが求められ、学校側も対応するケースが出ている。

 以前は、こうしたルールを学校で身につけさせることが社会に出ても役に立つと考えられてきたのではないか。しかし、今は逆だ。学校の理不尽なルールを見直す動きが、社会のルール見直しに先行している感さえある。もちろんルールがまったく不要とは思えないが、不要なルールはなくせば良い。そうしたことが普通に言えるようになったことは、望ましいと考える。

 公務員の場合はどうか。髪色についてのルールは、私の経験では特になかったように思う。ただ、例えば金髪にしている職員はいなかった(スキンヘッドの方はいた)。ただ、派手な髪色にすれば、おそらく上司から一言ありそうだし、さらに窓口業務ではお客さんから言われることもあるだろう。つまり、暗黙のルールが存在していたのではないか。「公務員らしくない」ということなのだと思う。

 しかし、これからの公務員には、枠を超える人がたくさん必要だ。決められたルールのなかで決められた仕事をする公務員は、もうほとんど意味がない。新しいカタチの公務員が、注目されるようになってきた。髪色などの見た目も、枠を超える人が出てくるよう自由な雰囲気にしてよいのではないか。サッカーを見ていても、金髪の選手には個性と存在感が出ているように思う。髪色だけ変えても内面が変わらない、ということはないと思う。髪型を変えてイメージチェンジすれば自分が別人となったような気持ちになるのと同じで、公務員して自分のなりたい人物像になるために、髪色を変えることは、むしろ良いことなのだろうと思う。

 今後、公務員の世界でも髪色の議論が広がってくることを期待したい。

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