公務員の仕事紹介:公務員の研修-初任者編

 公務員になって4月に辞令を受け取ると、仕事に慣れる暇もなく研修が入りました。ちょうど配属先(税務課)も忙しい時期だったのですが、研修を外してもらうわけにもいきません。「頑張ってきなさい」と励ましの言葉をかけていただき、1週間の研修に行きました。その間は、ずっと職場を離れる形になります。

 研修の場所は、福井駅から徒歩5分のところにありました。今は取り壊され、場所も郊外に移転しました。当時は駅前だったので新人職員が全員同じ電車に乗り、1時間ほどかけて通いました。車内で少しずつ同期で話すようになれて親睦を深めることができたことも、良い思い出です。

 研修は1週間で、途中、宿泊研修もありました。県内の市町村から新人職員が集まり、研修を受けます。もう覚えていませんが、私の所属先だけでも20人近くの職員が参加したので、県全体では100人を優に超える人数が参加したのではないでしょうか。

 ところで、新人職員と言っても、市役所の職員ばかりではありません。看護師さんや保育士さんといった、専門職の方もいます。こうした方々も含めて全員が研修に参加したのかどうかは覚えていませんが、1つだけ覚えていることがあります。それは、違う職種の方々と話す機会が以降ほとんどなかった、ということです。

 当時の自分はそこまで知らなかったのですが、研修の場は対象の職員が参加するので、いろいろな方と会う機会になります。しかし、研修を終えて実際の仕事で一緒になることは基本的にないので、研修の場以外で会うことがない人も多くいます。新人の頃にはさまざまな研修の機会があるので会うこともありますが、それ以降は会わない人もたくさんいました。その後も親睦を深められるようにしておけばよかった、と感じています。

 また、初任者研修は県内他市町村の新人職員と一緒に受けましたが、やはりそれ以降は会うことがありませんでした。1週間も一緒にいてせっかく仲良くなったのですが、それ以降は1度も会わなかったので、どんな人たちと一緒だったのか、今ではすっかり忘れてしまいました。仕事で聞きたいことがあった時には、そうした人たちに聞いたり相談したりできると思うので、交流を続けていれば良かったな、と感じています。

 いずれにしても、特に初任者研修は公務員への入口としてとても大切な機会です。そして、学ぶことだけでなく、交流の面でも貴重な財産になると思います。

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