公務員の仕事紹介:地方公務員の年末年始
新年が明けて、成人の日も終えたところで、いよいよ地方公務員の新しい1年も本格的にスタートしました。長い休みを終えると「また現実に戻るのか・・・」と少し滅入るところもありますが、新年の始まりは今年度の終わりに向かう時期でもあるので、何となくバタバタしてきます。
地方公務員の年末年始の休業は、12月29日から1月3日の6日間です。土日のタイミングによって、最大9日の休みになることがあります(例えば12月28日が土曜日の場合、1月5日の日曜日まで休み)。夏休みよりも長い連続休暇なので、最大かつ貴重なお休みです。また、年始の仕事が始まった翌週も成人の日があるので月曜日まで3連休となり、少しずつ仕事モードに戻る猶予がある感じです(以前は1月15日が成人の日だったので、3連休はありませんでした)。
年始の仕事は、挨拶から始まります。年賀状のやりとりは、職場ではなくなりました。トップ(知事・市長など)の新年挨拶も行われていましたが、最近は動画やメールの配信で済ませるところも増えてきたようです。在宅勤務が浸透してくれば、もっと普通のことになっているでしょう。残っているのは、所属部署での挨拶です。ただ、これは朝の出勤で「おはようございます」、退勤の時に「お疲れ様でした」という挨拶と同じ感覚なので、面倒なことではないと思っています。「今年もよろしくお願いします」と簡単な挨拶くらいはあっても良いのではないでしょうか。
なお、年末年始はお休みでない人もいます。私が財政課に所属していた頃は、予算編成の仕事で年末年始も出勤していました。さすがに元旦まで出勤はなかったものの、1月2日とかでも普通に仕事をしていました。また、年末年始に大雪などが降れば、除雪を担当する部署の方は当然のように出勤します。そのような時期は旅行に行くことはできませんでしたが、プライベートで忙しいわけではなかったので、普通に仕事をしていた感覚です。
また、ごくまれにですが、年末年始に宿日直をすることがありました。宿日直とは、自治体が常に空けておくべき窓口業務や緊急事態などに対応するために、夜間や休日の担当者を割り当てて庁舎で従事させることです。普段でも宿日直はありますが、年末年始も例外ではありません。私の所属先では2か月に1度のペースで夜間の宿直が回ってきましたが、それが年末年始に回ってきたことが何度かありました。これは仕事なので、勤務することになります(特に忙しいわけではありませんが・・・)。
そして、新年は新しい年であると同時に、年度末を控える時期でもあります。年度内の仕事や予算の執行をきちんと済ませなければならないので、残った仕事をピックアップして年度内に終わらせる必要があります。そのような仕事を3月までに済ませて、年度末の異動や新年度への切り替えに備えておく必要かする可能性がありますし、年度内の予算もしっかり執行する必要があります。なので、新年は新しいことを始めるというよりも、次の年度に向けた仕上げに入る時期でもあるので、フレッシュなところとそうでないところの両面がある、ちょっと不思議な時期と言っていいかもしれません。