連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術(第9回)「試験直前期にやっておくべき「4つのこと」」

 公務員試験も本格的にスタートし、すでにいくつか受けた方、これから多くの試験本番を迎える、といった状況にあると思います。まさに試験本番の直前期ラッシュです。これまでの勉強とは違う対策をいくつかしていかなければなりません。そこで、今回は試験直前期にやるべきことをいくつか紹介したいと思います。

 まずは、知識の整理です。暗記科目、特に最新の情勢が出題される時事問題は、今の時期に叩き込む必要があります。試験本番の時に覚えていれば良いので、できるだけ直前期にしっかり覚えて、忘れない状態で本番に臨みたいものです。時事問題に出そうな内容も、コンパクトにまとめられている本が出ています(実務教育出版「速攻の時事」など)ので、効率的に覚えると良いでしょう。

 次に、問題を解く順番の決定です。難易度も科目も問題ごとにバラバラなので、易しい問題を見抜いて、それから解き始めることが大切です。順番通りに解いて第1問が難しければ、それに時間がかかって後の問題を解く時間がなくなってしまいます。解ける問題は先にしっかり解いて得点し、解きにくい問題は後回しにして時間の残り具合で解くかどうか判断すれば、実力通りの得点が得られます。

 次に、問題を解くスピードのアップです。これまでの勉強では、問題を理解し、正しい解答を導く方法を学ぶことが中心だったと思います。つまり、時間をかけてでも解くことが優先でした。しかし、試験本番では制限時間があります。そして、同じ問題でも、時間をかけずに解く方が難易度も上がります。そのため、勉強の時には解けた問題が試験本番で時間がなくて解けない、ということが起こってしまうのです。これを避けるためには、速く解く練習をしておく必要があります。

 最後に、確認や解答の手順です。試験本番では、「間違えたくない」という気持ちが強くなり、いつもより慎重に確認したり、解答を選択する際に不安が大きくなったりと、日頃の勉強とは異なる心理が働きます。本番はそういうものかもしれないのですが、行き過ぎると時間が足りなくなったり平常心が失われたりして、実力が発揮できません。ミスや自信のない問題は、いつでも存在します。過剰に神経質になるのはかえって良くないので、割り切ることも大切です。

 こうしたケースでは、正解が予想以上に多かったり、逆に少なかったりと、結果はさまざまです。運の要素も大きいと思います。運はコントロールできないこともあるので、思い切って運に任せるしかありません。欲張らず、多少のミスが出ることも含めて、合格点が取れるよう準備をしておいてください。

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