連載企画:リアル体験!地方公務員の仕事紹介「朝の出勤風景:早めに着いた方が良い?」

 公務員の残業時間が注目されますが、同じように朝の出勤時間にも注目したいと思います。なぜならば、朝も夜も勤務時間外であれば、夜の残業も朝の出勤時間も同じと言えるからです(実際、早めに出勤して仕事を始める人も多いです)。しかし、若手の地方公務員にとっては「早めに出勤しなければいけないのか」というプレッシャーを感じてしまうかもしれませんので、今回は私が経験したリアルな朝の出勤風景をお話ししたいと思います。

 私の職場は朝8時30分が始業時間でした。私は8時15分ぐらいに着くようにしていたのですが、そのくらいがほとんどの人に当てはまっていました。それくらいが遅すぎもせず、早すぎもせず、ちょうど良い時間だったと感じています。出勤してすぐに仕事を始めるわけではなく、ニュース見たり書類をデスクから取り出したり、昨日のことなどを同僚や先輩後輩と話をするなど、リラックスして過ごしていました。始業のチャイムが鳴れば朝礼となり、仕事モードに切り替えます

 なかにはギリギリ8時30分のチャイムで駆け込んでくる人もいます。それは遅刻ではありませんが、やはり全職員の見ている前で息を切らしながら飛び込む姿はあまりカッコ良いものではありません。それが毎日続くと「あの職員は何をしているんだ」という目で見られてしまうかもしれませんので、あまりギリギリにならないよう気を付けた方が良いでしょう。

 逆に不必要なくらい早く出勤してくる方もいました。7時過ぎに出勤していたのではないでしょうか。その方は、早く来て仕事をしている時もありましたが、リラックスしている時もあったようです。朝の時間は気持ちが良いですし、非常に静かなので「自分の時間を過ごすことができる」という意味ではアリのではないかと思います。上司からも「あの職員は早くから出てきて立派な態度だ」と評価されるかもしれません。

 私の職場は自宅から非常に近かったので、交通機関で渋滞をすることはありませんでした。なので、同じ時間に家を出れば同じ時間に職場に到着することができたのですが、電車通勤の人は電車が遅れると遅刻するリスクもありますので、出来るだけ早めに出た方が良いかもしれません。朝のうちに交通情報などをチェックしておけば、早めに対処することもできるでしょう。

 実は、こうした時こそ、プロフェッショナルの姿勢が問われる時でもあります。私は以前、遠方から通勤していた時期に阪神淡路大震災が発生し、電車が午前中ストップしてしまいました。そのため職場に電話をして、かなり遅くなることを伝えたのですが、私と同じ地区に住んでいた先輩職員が何食わぬ顔をして朝から出勤していたのを見て、非常に大きなショックを受けました。その職員は自家用車を使って通勤したようで、おそらく電車の状況を知って車に切り替えたのでしょう。自分がそれをできなかったことに愕然としたことを覚えています。

 また、大雪などで車が動かなかったりすることもありますので、そのような時も早めに出た方が良いことは間違いありません。早く着いた職員と遅く着いた職員で情報収集力の違いが露呈することになりますので、電車通勤する人もそのようなことにならないよう、万全の注意を払っておきたいものです。

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