連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術「面接官も大変だということを知ろう」

 公務員試験の面接も、ピークを迎えています。私も学生から面接について相談を受けることが多くなり、模擬面接をすることもありますので、今回は、そうした経験から感じたことを述べたいと思います。

 面接の対策は、「答えを用意しておくこと」「用意した答えを適切に引き出すこと」「用意していない答えを無難に乗り切ること」、この3つに集約されると思います。面接官もその点は分かっているので、「準備をしているか」「とっさの対応はどんな様子か」などを探ってきます。いずれも大切な評価要素になります。

 私は学生の側ではありませんが、模擬面接の相手をしていると、面接官をしている側もかなり大変なことを実感します。最初は定番の志望動機から聞いていますが、その先は回答の内容から掘り下げていく質問をしていきます。学生の答えを聞きながら、次の質問を考えなければなりません。答えのどの部分に着目し、どう掘り下げていくかを、瞬時に判断しなければならないのです。これは面接官の力量が問われるところです。

 実際の面接は、テーマごとに「定番→掘り下げ」を繰り返しながら進行していくものだと思います。公務員試験で面接のウェイトが高まっているので、「公平性」をより重視しなければなりません。そのためには、同じ質問をすることが必須です(筆記試験も同じ問題だから公平に評価できるわけです)。だから、定番の質問は重要なのです。

 しかし、定番の質問だけでは、事前の対策で用意された答えになってしまうので、人物を見ることが難しくなります。そこで、回答の内容に応じてその場で掘り下げる質問もしなければなりません。そして、掘り下げ方は面接官次第なのです。面接官が学生の回答のどこに着目し、それをどのような角度から掘り下げていくかは、面接官の日頃の仕事や価値観が影響します。例えば、学生が「高齢者福祉の仕事がしたい」と答えたのであれば、面接官が高齢者福祉の仕事を経験していれば当然、自分の経験を踏まえて掘り下げていくでしょう。経験がなければ、掘り下げ方も深くならず、次の質問にさりげなく移っていくことになるでしょう。あるいは、「クレーム対応の方法」を答えた際にも、自分がクレームを受けた時の経験から掘り下げていくことになります。定番の質問のどこで、どれだけ掘り下げられるかは、面接官の経験や考え方次第と言っても過言ではないでしょう。

 もちろん、面接官の個人的な経験や考えを披露する場ではなく、あくまでも面接試験なので、掘り下げる質問も試験として適切な内容である必要があります。このように、面接官もどのような質問をすれば良いのか、必死に考えながら学生と向き合っているのです。

 もちろん、学生も必死だと思いますが、過度の緊張感に陥ることなく、力を発揮することが大切です。そのためには、面接官の必死な様子をイメージしながら臨むと、「あぁ、面接官の方も大変なんだな」と、少しリラックスした気持ちで面接に臨むことができると思います。

 面接試験を乗り切ると、長かった公務員試験もゴールが見えてきます。あと少し、気を緩めず頑張ってください。

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