連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術「「環境」を勉強の味方にする!」

 公務員試験の勉強をする学生の皆さんに、私は常々「モチベーションより習慣が大切」と訴えています。もちろんモチベーションも大切なのですが、それだけで勉強を続けるのは不可能でしょう。モチベーションが下がっていても、継続的・安定的に勉強を進めていくことが、長期間の勉強では大切です。その大きな原動力となるのが、「習慣」なのです。

 今回は、その習慣を付けやすくする方法として、「環境」を味方にすることを述べたいと思います。一言で言えば、特定の環境になれば自然と勉強を始める意識になる、というものです。例えば、日常生活では、夜帰宅したらまず部屋の照明を付けます。これは当たり前のことなのですが、「玄関」「夜」という環境が自然とそのような行動を促しているわけです。これを勉強に結びつけてみると、モチベーションに過剰に頼らなくても勉強を当たり前の習慣にすることができます。

 私の場合、自分の部屋で窓の見える向きに座った時には勉強(や仕事)をするようにしています。また、信号待ちの短いスキマ時間には暗記用のメモを見るようにしています。まだ完全に定着したわけではありませんが、少しずつ身について来ていると実感します。逆に、自分の部屋でテレビに向かって座る時には動画やネットを見るなど、リラックスして過ごします。また、ベッドにはスマホなどを持ち込まず、寝るだけの場所にしています。このように、勉強だけでなく生活のさまざまな行動を特定の環境と結びつければ、あらゆることを無意識にできるようになるでしょう。

 学生の皆さんはワンルームに住んでいる方も多いと思いますが、同じ部屋でも自分の座る向きを変えることだけで環境を変えることは可能です。勉強する方角を決めたら、ゲームやテレビのリモコンを近くに置かない、スマホを手放す、など勉強しやすい環境を作っておきましょう。また、「家ではどうしても勉強できない」という方は、それこそ図書館でも大学でも、あるいは公園でも良いのです。大切なのは、環境を味方にして勉強の習慣を身につけることです。

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