日曜コラム「マイ・オピニオン」第35回:久しぶりに公務員試験の数的推理を解いてみた

 学生に公務員の仕事を話すことが多いのですが、何よりも学生の関心は公務員試験の勉強方法にあります。私もできる限り答えられるようにしたいのですが、何しろ試験を受けたのが30年近くにもなるので、もはや頭の中には残っていません。勉強法の本などで情報を集めて話をしていますが、やはり実感がこもっていないと感じていました。そこで、受験はしませんが久しぶりに公務員試験の参考書を読み、問題にチャレンジしています。

 特に学生からは数的推理への苦手意識が強いようなので、私も数的推理の問題を解いています。まずは初級編から始めているので、ウンウンうなりながら何とか理解はしていますが、「果たしてこの勉強が仕事につながるのだろうか?」という疑問も出てきました。大学受験でも、いろいろな科目を一生懸命勉強しても、「本当に将来使うのか?」疑問に思うことがあるのではないかと思います。

 数的推理の問題を解きながら感じたことは、科目名のとおり「推理」することが公務員の仕事につながっている、ということです。公務員の仕事は、決してルーティンワークばかりではありません。状況に応じて柔軟に対応しなければならないことも多く、今後はさらに多くなるでしょう。その時、分からないこともある中で試行錯誤しながら仕事を進めていくことになるのですが、そうした中でも適切な方向性を見出していくためには推理力が求められると思います。「数的推理」は、まさにその推理力を試されているのではないでしょうか。

 公務員試験には、「判断推理」という試験科目もありますが、やはり推理力が問われていると思います。材料や方法が異なるだけで、推理することは同じです。公務員試験の教養試験で数的推理や判断推理の配点が高いのは、これからの公務員に必要な力だから、ということになります。もちろん、仕事でこうした問題を解くことはありませんが、さまざまな材料から適切な推理をすることは仕事の重要な側面と言えるでしょう。

 なお、こうした推理問題は「パズルのような」問題です。慣れが必要で、ある程度時間をかけて学ぶ必要があります。裏を返せば問題がユニークで、勉強というよりもクイズを解いているような感覚になりますので、楽しんでできる科目でもあります。ぜひ、これらの推理科目を楽しむくらいの気持ちで、じっくりと前向きに取り組んでください。

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