連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術(第5回)「「習慣のトリガー」を強力な味方にしよう 」

 「今日は頑張ろうと思っていたのに、ちょっと横のなったら2時間も寝てしまった」「お茶を飲もうとリビングに行っただけなのに、ついテレビを見てしまった」など、勉強を頑張ろうと思ってもなかなかうまくいかないことがあります。しかも、同じことを繰り返して「またやってしまった」と落ち込むことも多いのではないでしょうか。実は私も、昼休みにちょっと仮眠のつもりが、予定よりも長くなってしまったことが日常茶飯事です。何とか改善したいと奮闘中なのですが、そもそも夜の睡眠時間が自分の最適時間よりも短いせいか、今のところ解決できていません。

 この投稿で何度も述べていますが、習慣はとても大切です。習慣にすることによって、勉強を進めるのに気合やモチベーションといった「パワー」の必要なものに依存することなく、自然に抵抗なく勉強を進められるからです。したがって、習慣を味方につけると勉強に大きな力となります。しかし、上で述べたように逆に勉強を妨げる習慣が身についてしまうと、ここから脱却するのはとても大変です。つまり、習慣は大きな力があるので、味方にできるかできないかで、勉強に大きな差がついてしまいます。

 私自身も、まだ克服できていない習慣がありますが、定着できたものもたくさんあります。最近では、早朝のジム通いでしょうか。他にも、午前中の仕事は規則正しく時間帯を決めて、集中と適度な緩和を繰り返して満足できるパフォーマンスを発揮できています。午後や夜はもう少し改善したいと思っていて、今いろいろなことを試しているところです。

 そこで、「習慣のトリガー」をヒントに改善策を考えてみたいと思います。習慣は、小さな行動の連鎖で起こるそうです。例えば、短い時間にスマホを操作する習慣は、まずポケットに手を入れてスマホを取り出すところからスタートします。もっと言えば、信号待ちや電車の中など一定のシチュエーションになった時には反射的にポケットに手を入れる動作が始まっているのです。それが発端となって、スマホのアプリやサイトを際限なく操作することになり、気が付いたら長時間スマホを操作して時間を無駄にしてしまう…ということになります。

 そこで、こうした習慣を改善するには、発端となる動作を変えることが有効になります。例えば、ポケットにはスマホではなく単語帳を入れておけば、スマホを取り出す動作が変わり手間が増えます。その手間をかけている時間に「スマホを触ってもいいのか?」と自分に問いかけ、行動を食い止めることができるのです。そうすると、スキマ時間にスマホから単語帳を見る習慣に変えることができ、勉強に有害な習慣が有益な習慣になります。

 私もまだ試行錯誤しながら実践している最中ですが、みなさんも改善したい習慣があれば、それがどのような動作、きっかけで始まるのかを冷静に観察し、それを変える工夫をしてみてください。習慣を変えるには時間がかかりますが、時間をかけるからこそしっかり定着するものだと考え、粘り強く行動してみることを勧めます。

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