木曜コラム「公務員の仕事」第16回-公務員のプライベート(2)公務員の休日

 通常、公務員の休日は毎週土曜日と日曜日、そして国民の祝日や年末年始などがあります。ただし、公民館や図書館などは土曜日や日曜日も開いているので、多くの場合は月曜日が休日になります。そこで、今回は公務員が土曜日と日曜日をどう過ごしているかを紹介したいと思います。もちろん、すべての公務員ということではなく、私自身もしくは私の知っている公務員の方をイメージしているので、ご了承ください。

 基本的に、休日は出勤しなければならない日を除き、自由に過ごすことができます。2日間あるので、遠出をすることも可能です。月曜日も祝日であれば3連休になるので、家族旅行などをする人も多いようです。休日明けに、お土産を職場で配ってくれる人もいました(もちろん強制ではありません)。大阪や名古屋までコンサートや野球観戦をする人もいたようです。

 ただし、すべての公務員がいつでも自由というわけではありません。例えば防災部門に勤務している職員は、いつ何が起きるか分かりませんので防災連絡用の携帯電話を常に持っていたり、遠出をする場合は上司に伝えていたり、そういったことをしておく必要があります。また道路や水道など生活インフラを所管する部門に勤務している職員は、休日にもインフラに支障が出る場合があります。その場合は、ローテーションを組んで休日の担当が割り振られることもあります。もちろん結婚式などの重要な予定があればその日を外すよう他の職員と調整すれば問題ありません。

 私の場合はそのような制約のある部署を経験していないので、休日は自由に過ごすことができました。ただし、あまりアウトドアではなかったので、どちらかと言えば家でゆっくり過ごすことが多かったと思います。夕方になれば、買い物に出かけて食材や家庭用品などをまとめ買いしていました。人口の少ない市だったので、お店に行くと先輩や同僚に会うこともあります。お互い家族連れの場合は、プライベートなので、挨拶もそこそこになります。

 財政部門に所属していた時は、市の主催するイベントなどに上司が積極的に参加していました。そういったイベントにかける経費の査定などを行う立場から、書類だけではなく現場の雰囲気を知っておくべきと考えていたのだと思います。イベント会場には主催する担当部門の職員も仕事で来ていることが多いので、その様子なども観察していたかもしれません。また、周辺の市町村等にも足を運び、参考になる取り組みなどを確認していたようです。もちろんプライベートとしてそうした活動をしているのですが、プロ意識の高い上司だと感嘆しました。

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