木曜コラム「公務員の仕事」第34回:デスク仕事と外出仕事

 今日は別の角度から公務員の仕事を分類してみたいと思います。それは、デスク仕事と外出仕事という分類です。あまりない分類で必ずしも厳密ではありませんが、デスク仕事は主に机の上でする仕事が多い部署で、外出仕事は主に外で仕事をすることが多い部署です。もちろん、あらゆる部署で外出もデスクも両方とも仕事がありますが、そのバランスは大きく異なっています。

 私の経験は多くがデスク仕事でした。最初に配属された住民税の仕事は 2月に市内の施設で確定申告の受付をするために出かけることがあるくらいで、他はほとんど市役所の課のデスクで仕事をしていました。途中から徴収の仕事をするようになったので、その時は外出(市内)することが多くなりましたが、1年も在籍しませんでした。その後、財政部門ではさらにデスク仕事がが中心になり、残業も多かったです。最後に配属された企画部門は、市内の外出は少なかったものの東京などに出張することも増えました。これまでの仕事のなかで、企画部門が最も外出の多い部署だったと思います。

 私の経験以外では、外出中心の部署になるとほとんどの時間現場に出かけ、夕方に帰ってくるような部署もあります。また、市外や海外に頻繁に出張する部署もあります。デスク仕事と外出仕事のバランスは、本当に幅広いです。

 どちらも、良い面とそうでない面の両方があります。デスク仕事は体力的な負担は少ないものの、閉ざされた空間で長時間仕事をするので、多少心理的な負担がある。トイレに行くだけでも気分転換になりますが、庁内を歩いたり、体を動かしたり(一時期、体操の時間があって放送でラジオ体操が流れていました)、座りっぱなしは身体にも良くないので、一定時間ごとに立つリズムで仕事をした方が身体にも良いです。デスク中心なので仕事はスイスイ進み、効率は良い方だと思います。

 一方、外出仕事は体力的な負担や事故の心配はありますが、外に出ると気持ちが良いです。特に晴れた日に外出すると爽やかになります(大都市の公務員には味わえないかもしれませんが)。ただ、現場への移動にも時間がかかるので、仕事の進み具合はどうしても遅くなってしまいます。出先機関に勤務している方は、決裁(上司の同意を得るための手続きで、上司に説明して書類に押印してもらうために上司のいる庁舎に移動します。ただ、ハンコレスが進めばこうしたことも不要になるでしょう)のために移動することも多いです。

 個人的には、デスク仕事が中心で時々外出ができる仕事が自分に合っていると感じました。もちろん、常に希望通りになるわけではありませんが、仕事環境にはデスク仕事と外出仕事のバランスも意外に重要です。

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