水曜コラム「公務員の学び」第9回:幅広い読書のススメ

 「若者の読書離れ」が進んでいると言われるが、大人もそれほど熱心に読書をしているわけではないようである。事実、通勤電車に乗っていると、スマホでゲームをしている大人も多い。もちろん、リフレッシュも必要だし、自由な時間にしたいことをするのは悪いことではない。

 しかし、そうした人たちの顔を見ていると、疲れている人が多いように感じる。ゲームをしている時の顔も、あまり活き活きとしているようには見えない(印象だけで本当の気持ちは分からないのだが…)。現実からゲームに逃げているような感じさえある。
私は、ぜひとも読書をおススメしたい。それも、仕事に関するものも含めて幅広い分野の本を読むことをススメたい。

 公務員が読書で得られるものは、教養であったり、考えるヒントであったり、いろいろあるが、何と言っても幅広い分野の読書から「広い視野」を得ることができる。行政機構はタテ割りになっていて、狭い分野で専門性を発揮できるものの分野間の連携が弱いと言われる。しかし、そのような機構のなかでも職員として広い視野を持っていれば、タテ割りの弊害を打破することができるのではないだろうか。

 ビジネス書、学術書、小説、伝記、歴史書、マンガなど、何でもよいと思う。とにかく広い分の読書をすることで仕事の幅も広がり、効率性も高められるだろう。仕事から逃げるようにゲームをするのではなく、仕事を自分らしくアレンジすることで仕事自体が楽しみになるように、幅広い読書をすることをススメたい。

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