日曜コラム「マイ・オピニオン」第22回:オンラインホームカミングデーで思い出す社会人フレッシュマンの成長

 今日は、大学のホームカミングデーをオンラインでしました。現在の所属になって初めてのゼミ生が3月に卒業したのですが、新型コロナのなかで卒業式ができず、心の中で区切りがついていなかったので、開催に至りました。

 卒業生もさまざまな分野で活躍しているので、土日が仕事の人も多く全員集合というわけにはいきませんでしたが、多くの学生が参加してくれました。

 ゼミで一緒に勉強した期間が2年ほど、卒業して半年ほどなので「会ったのは久しぶり」というほどでもなかったのですが、彼らがたくましく社会で活躍していることを知り、嬉しい限りです。いろいろな年齢層の大人たちのなかに放り込まれて戸惑うことや悩ましいことも大きいと思いますが、今日は学生に戻って楽しい時間を過ごしてくれたのではないかと思います。

 私も30年近く前、大学を卒業して地方公務員になりましたが、当時のことはよく覚えています。両親よりも年上の課長さんとどう接したら良いのか、先発も30代の方や40代の方などたくさんいらっしゃって、20代は多くありません。しかも、同期にも知っている職員はいませんでした。最初は孤独を感じましたが、温かい上司や先輩方に恵まれ、またクラブ活動(バドミントン)などにも積極的に参加したので、徐々に慣れていくことができました。同時に、「税金で給料をいただいている」という責任感とプロ意識も高まっていったと思います。

 もちろん、うまくいかなかったことや怒られたこともありました。今でも覚えているのが、先輩に分からないことを聞いた時、「自分で調べたか?」と言われたことです。調べらば分かることは自分で調べてみなければなりません。それでも分からない場合に「ここまで調べたけれども分からなかったので教えてほしい」と聞けば、教えてくれます。こうして自分も成長し、何とか公務員としての仕事をすることができました。

 卒業生は社会人になって、まだ半年。しかも、新型コロナの影響で想像もしていなかった状況にあると思います。大変だとは思いますが、それを乗り越えることが大きな力と自信につながってくると思います。時にはホームカミングデーのように昔の仲間たちと昔話に花を咲かせ、悩みを分かち合いながら、自らの驚くべき成長ぶりを実感していただきたいと思います。

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