日曜コラム「マイ・オピニオン」第30回:数年ぶりの大雪に見舞われた北陸地方

 東京も本格的に寒くなってきましたが、私が長年暮らしていた福井県も数年ぶりの大雪に見舞われました。平成29年末から30年初頭にかけて大雪が降り、幹線道路が交通マヒを起こしました。自衛隊の出動や除雪活動も行われましたが、死者が出る事態となってしまいました。さらに、除雪活動が例年より多くなり、福井市の財政調整基金(貯金)が底をついてしまったのです。

 その結果、赤字財政に陥った福井市は職員の給料を減らさざるを得ないこととなり、除雪活動の激務にもかかわらず報われないこととなりました。その後、財政健全化のためにコスト縮減や建設工事の見送りな支出を抑制し、幸運にも翌年とその翌年はほとんど雪が降らなかったため、財政調整基金も少しずつ増えています。

 今年は久しぶりに積雪がありましたが、遅い時期は3月まで降り、タイヤ交換も4月ごろまで伸びることもあります。これから3か月ほどの間で、どこまで雪が降るのかはもちろん分かりません。「今年は降る」と言われていたようなので、まさにそうなったわけですが、これからの積雪次第では財政に大きな影響を与える可能性があります。

 もちろん、福井市も厳しい経験を乗り越えたので、同じような事態にはならないことを願っています。しかし、雪は本当に分かりません。近年は大規模地震や豪雨、台風などが頻発し全国各地が大きな被害を受けています。地域の住みよさに自然災害の有無が大きく影響を与えていると思います。福井は戦後まもなく福井地震を経験し、また福井豪雨や大雪(38・56など)も経験していますが、特に雪はほぼ毎年降ります。首都圏と違って多少の雪では電車は止まりません(むしろ霧で止まってしまうことの方が多いです)。しかし、公共交通よりも重要な足となっている自動車の運転は厳しいです。スタッドレスタイヤを履いていても、凍結した道路では通用しません。道路脇の田んぼに自動車やトラックが落ちている光景を何度も見ました。毎年の積雪は大小さまざまな災害を地域にもたらしています。

 今年は久しぶりの雪で、12月からニュースに取り上げられるなど、3月まで気の抜けない期間になるのではないかと思います。新型コロナの蔓延でテレワークが行われるようになりましたが、福井では積雪によるテレワークの導入も検討課題になるかもしれません。

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