土曜コラム「今週後半のニュース」第41回:夜景の効果と自治体の取り組みへの期待

 今週の後半も多くのニュースにコメントをしましたが、今回は次のニュースを改めて取りあげたいと思います。

 北九州市、新三大夜景都市の再選に意欲 磯崎新氏の建物照らす

 このニュースについて、私は次のようにコメントをしました。

 夜景を見に訪れて宿泊機会の増加につながると、大きな経済効果になる。

 夜景といえば定番のデートスポットとしてイメージされることが多く、以前は神戸市や函館市などが全国的なスポットとされていましたが、最近では長崎市、札幌市、北九州市が三大夜景とされているようです。この記事は、北九州市が新たに食い込んだ前回に引き続き今回も三大夜景の地位を維持するため、さまざまな努力をしているということを報道したものです。

 私が長らく暮らしてきた福井県敦賀市にもちょっとした夜景スポットがあり、自宅からは若干遠かったのですが何度か訪れたことはあります。確かに、夜景は日中と違った美しさや華やかさを感じます。以前、大学の先生に教わったのですが、夜景は日中の見たくない部分を隠してくれるだけでなく、光で華やかにに彩られる点が大きな魅力となっているようです。

 特に、北九州市のように工業地帯で工場のライトアップが最近注目されていて、それらを見学するツアーなども好評のようです。かつて、工場は煙突から出る煙が繁栄の象徴とされていました。しかし、その後は公害による環境破壊の象徴となり、その後は産業構造の変化で衰退への道をたどりました。それが、最近ではライトアップの魅力として再び注目されているのです。

 景観は地域の顔とも言えるもので、人々の活動を俯瞰的に捉えることができるので、景観が魅力的であるということは地域そのものの魅力も高いことを表します。三大夜景に選ばれることで、地域住民の誇りにもなるのではないでしょうか。大変素晴らしいことで、市が選定の維持に向けて取り組むことも大切なことだと思います。 

 一方、この長所を経済活動にいかに結びつけていくかという視点も重要です。夜景は「見て終わり」になってしまう可能性もあります。周辺に消費の機会があればあるほど経済への貢献も大きくなるわけです。夜景の楽しめるショッピング施設やレストラン、宿泊施設などが、夜景による経済活動を促進させます(東京の台場や神戸市のハーバーランドなどがイメージされます)。もちろん賑やかに楽しみたい夜景もあれば静かに楽しみたい夜景もあるので、後者の場合に消費の機会を増やそうとしても夜景そのものが崩れてしまう可能性があります。北九州市の場合はそうしたところまで記事には触れられていませんでしたが、市の取り組みとして夜景の雰囲気を保ちながら経済面での効果にも期待したいと思います。

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