金曜コラム「文章、プレゼンの基礎」第31回:直感の7割は正解、それを10割まで問い詰める

 文章やプレゼンテーションでは、インパクトや個性のある主張が求められます。それは、突然浮かんでくるアイデアもあれば長年の経験で導き出される法則もあります。後者の場合でもきっかけは突然浮かんでくるもので、徐々に確信に変わっていくものではないでしょうか。いずれにしても、突然浮かんでくることからスタートしてくると思います。そして、そうした主張が浮かんでくるためには、日頃から頭の中に関連する情報を入れておくことが必要です。

 ある時に突然浮かんでくるものは「直感」と呼ばれます。仕事をしている時だけでなく家事や移動中などでも浮かんできますが、直感には2つ注意すべき点があります。

 1つは、すぐに忘れてしまうということです。私もいろいろなアイデアが急に浮かんでくることは何度もあったのですが、それを喜んでいたのもつかの間、すぐに「何だったっけ?」と忘れてしまうことがたくさんありました。浮かんできたことが嬉しかっただけに、忘れたことが悲しく感じてしまいます。

 浮かんできたアイデアを忘れないようにするためには、いつでもすぐにメモしておけることが必要です。かつては、どこにでもメモ用紙と鉛筆を持っておくことがススメられていました。しかし、今はスマホがあります。スマホのメモ帳、または音声入力でテキストをすぐに入力することができ、パソコンにもコピーできるので、大変重宝します。

 あとは、そうしたメモのストックをいつでも引き出せるように、検索機能を備えたアプリなどに一箇所にまとめておけば万全です。私はEvernoteが良いと思います。これはメモアプリの定番ですし、またgoogle chromeで検索すると、ホームページの検索結果だけでなく、Evernoteのなかからヒットする言葉も表示してくれます。そうすると自分がどのようなメモをしたのかも簡単に表示されるので、検索も楽にできるのです。

 もう1つの注意点は、浮かんできたアイデアは必ずしも正解ではない、ということです。将棋でも、次の一手が急に浮かんでくることがあるようですが、それが正解である確率は7割程度と言われています。つまり、直感はだいたい合っているのですが、間違っている可能性もあるのです。そこで、頭に浮かんだ一手が最善であるかどうかを、時間をかけて確認する作業をしているのです。確認の結果それが合っているのであれば、その一手を指すことになるでしょうし、もっと良い手があれば切り替えるといった対応になります。

 アイデアも同じように7割は正解だと思いますが、3割は間違っている可能性があると感じます。直感で得たアイデアを大切にしながら、それが合っているかどうかを慎重に吟味し、文章やプレゼンテーションに盛り込んでいくかを決めていく必要があります。

 このように、直感的に思い浮かぶアイデアは文章やプレゼンテーションのインパクトにつながるもので、非常に重要なものです。貴重なアイデアを逃さないこと、そして、慎重に吟味することによって文章やプレゼンテーションに活かしていただきたいと思います。

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