公務員試験の勉強法:大切なのは「合格」、しかし、もっと大切なのは「合格後」

今年の公務員試験もほぼ終わり、勉強を終えた学生の皆さんにとっては結果が出揃ったものと思います。一生懸命勉強して第一志望に合格した方もいれば、残念ながら一歩及ばなかった方、自分では手応えがなかったのに合格できた方、逆に合格間違いないと思っていたのに不合格に終わった方、など、いろいろな方がおられます。つくづく、試験というものは「水物」だと思います。

もちろん、試験勉強は「合格」を目標に対策を徹底すべきです。どう転ぶか分からなくても、全力を尽くして結果を得てほしいと思っています。しかし、「合格」したらそれで終わりではなく、次のステージに進むべきです。もっと言えば、第一志望に合格できなかった場合や公務員試験に合格できなかった場合でも、結果は残念ではありますが、次のことに思いを及ぼすことが重要です。なぜならば、「合格」「不合格」という結果よりも、もっと大切なのは「合格後」だからです。

例えば、無事に「合格」した方の場合でも、今まで掲げてきた大きな目標を急に失い、モチベーションを低下させることがあります。つまり、抜け殻のような状態になってしまうのです。これが続いてしまうと、せっかく獲得した公務員の仕事で大きな成果を残せなくなる可能性もあります。一度そのような形で歯車が回ってしまうと、元に戻すのは大変です。

逆に言えば、試験の結果が「不合格」であっても、「不合格後」の過ごし方によって「合格」したことと同等以上の成果を残せる可能性もあるでしょう。むしろ、「不合格」であったことで悔しい気持ちが高まり、リベンジを果たすべく意欲的な目標を掲げて次に進む人も多いのではないかと思います。

私自身、似たような経験を繰り返してきました。大学受験は必ずしも希望を叶えられなかったですし、公務員試験も第一志望には合格できたものの、公務員をめざすと決意したのが遅かったので、そもそも選択肢が限られていました。だから、試験に「合格」して希望を叶えたとは言いきれず、むしろ、そうした人たちよりも良い成果をあげたい、という気持ちを強く持って公務員生活を過ごしてきたように思います。

振り返ってみると、そうした悔しさが現在の自分の基盤になっていると思うのです。だとすれば、試験の結果が「合格」であろうと「不合格」であろうと、「合格後」「不合格後」の方がはるかに長く、その方が大切だということを物語っているように思います。

公務員試験を終えて「合格」を得た学生は、残された僅かな学生生活を実りあるものにしようと、奮闘されていることでしょう。きっと、仕事への明るい希望も抱いているはずです。ぜひ、新たな目標を掲げて、第一志望に合格して良かった、と思える仕事をしてほしいと思います。

逆に、希望が叶わず「不合格」に終わった学生は、この悔しさをバネに、新しい意欲的な目標を立てて、燃えていることと思います。ぜひ、その気持ちを持ち続けて、「合格」した学生に負けない日々を過ごしていただきたいと思います。

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