木曜コラム「公務員の仕事」第45回:まず研修を受けて 公務員としての基礎を学ぶ
新年度になって1週間が経過しました。明日は金曜日で、ようやく土日のお休みになります。社会人は、金曜日になるとホッとするものです。この土日で、しばらく リフレッシュをすると、徐々に仕事に慣れてくるようになると思います。
しかし、 新人職員はすぐに研修を受けなければなりません。私の場合、1週間ほど県の研修センターに新人全員で出かけ(つまり出張です)、他の市町村職員とも一緒に研修を受講しました。
研修では、基礎中の基礎から学ぶことになります。地方自治制度はもちろん、予算の仕組みや公務員に求められる資質などです。市販されている研修講座のテキストなどもあるので、興味がある人は自分がすでに公務員になったつもりで読んでみるのも良いと思います。
この研修を通じて、同期職員との親睦が深まり、団結やライバル意識なども生まれてきます。自治体によっては病院や保育園などを運営しているところもあるので、同期職員は事務職ばかりでなく看護師さんや保育士さんなどもいます。これらの方は、その後一緒に研修を受ける機会などは無いと言っても良いので 、最初の交流ですが同時に最後の同期の集まりになると思います。また、他の市町村の職員との同期の交流もその後は無いと言っても良いので 、とても貴重な機会だと思います。
私が一番緊張したのは、電話の受け答えです。市役所の場合、市民から直接電話がかかってくることが多くあります。場合によっては、自分には身に覚えのないことでも怒鳴られたりクレームなどを言われることもあるので、電話がかかってくるときは誰からの電話か分からず緊張するのです。もちろん、
そうした電話ばかりではないのですが、まず最初に電話を受ける時にどのように答えるべきかなど、本当に社会人として基本的なことから始めることになるのです。
また、宿泊研修もありました 。与えられた課題にグループで 取り組みながら、他の市町村の職員とも夜まで楽しく話をするなどして親睦を深めることができました。とても楽しかったのですが、先ほど説明したようにその後は一度も再開しませんでした。自主的に同期会をすることもできたと思いますので、今さらながらした方が良かったかなと思っています。
この研修期間中は所属部署を離れるので、仕事からは解放されます。しかし、その分、所属部署は人員不足になります(まだ戦力としてカウントされていないかもしれませんが…)ので、戻ったら部署の方に「研修に行かせていただき、ありがとうございました」とお礼を述べて、いよいよ本格的に仕事を実践していくことになります。