木曜コラム「公務員の仕事」第13回-公務員の外出・出張(1)外出編

 公務員の仕事は、デスクだけで行うものではありません。庁舎の外に出る機会もあります。庁舎の外に出ることは、近隣(市町村内)の移動としての「外出」、遠方(市町村外)への移動としての「出張」に分けて、今回は外出について述べたいと思います。

 外に出る頻度は、所属する部署によって違います。現場を多く持っている部署にいると、日常的に外出します。むしろ、デスクで仕事をする時間の方が短いかもしれません。例えば、道路を所管する部署は、整備や補修などの現場に出て進捗状況の確認などをしています。また、住民や関係機関への説明や交渉・打ち合わせなどを行うためにも、外出します。

 外出するタイミングも様々です。予定が決まっている場合もありますが、緊急で外出することもあります。また、午前・午後など勤務時間中に外出することもありますが、夜に外出することもあります。この場合は、残業になります。小さな用件で外出してすぐに戻ることもあれば、いくつかの用件で外出して数時間に及ぶこともあります。その場合は、外出中にデスクに電話がかかってきたりメールが届いたりするので、戻ってきてから対応しなければなりません。

 私は税務部門を経験しましたが、納税促進のため市民や企業を訪問したり、税務署との打ち合わせなどをしました。外出の機会は多かったように思います。逆に、財政部門は外出の機会はほとんどありませんでした。内部の伝票処理や予算編成の仕事が中心だからです。

 私は地方圏の自治体職員だったので、外出はすべて車を使います。公用車(自治体所有の車、大半が軽自動車で、エアコンとラジオくらいしかついていない)を使って移動します。晴れている日は外出も気持ちよく、気分転換にもなります。外出の機会が多すぎると自分の仕事が遅れがちになってしまいますが、適度な外出の機会がある方が個人的には良いと感じました。

 しかし、今のように暑い時期は外出も大変です。また、冬の時期になると積雪で運転しづらい時もあります。いずれにしても、熱中症や事故には気を付けなければなりません。

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