木曜コラム「公務員の仕事」第18回-公務員のプライベート(4)公務員の年末年始
夏休みもすでに終わり、つい先日はシルバーウィークで4連休があって、久しぶりに各地が観光客で賑わったようです。公務員も一部の出先機関(公民館、体育館、文化ホール等)を除いてカレンダー通りの休日なので、 4連休は休みだった人も多いのではないかと思います。
先週のコラムでは地方公務員の夏休みついて書きましたが、制度としては3日間(水木金土日など土日を加えれば5日間)です。慣れてしまえばこれでも 十分だと感じましたが、学生時代に比べればかなり短いと思うでしょう。
制度として最も長い休暇は、年末年始になります。12月29日から1月3日がお休みで、6連休となります。また、土日がどこに来るかで連休の長さが大きく変わります。例えば、次の年末年始は2020年12月29日から2021年1月3日の6連休ですが、これは最も短いパターンです。 前の年末年始の場合、2019年12月28日が土曜日で休みになり、2020年1月4日と5日が土曜日と日曜日なので、これも休みなります。したがって、9連休となって最も長い年末年始のお休みでした。このように、年末年始は6連休プラス前後に土日が入るかどうかで長さが大きく変わります。
学生時代の冬休みはせいぜい2週間ぐらいですから、公務員になっても短いと感じることは夏休みほどではありません。しかも公務員で最長の連休が得られる時期です。しかし、学生時代と違って、年末年始は家庭のことでいろいろバタバタします。年末の大掃除で床や窓の掃除からモノの整理、粗大ごみの処分などがありますし、年始のおせち料理(買い物)やお年玉の準備、親族の迎え(あるいは帰省)、年賀状の作成など、夏休みとは違ってゆっくりできる状況ではありませんでした。なので、あっという間に過ぎてしまい、かえって疲れてしまうこともあります(1月の2週目も成人の日で3連休になるので、助かりました)。
また、ごくたまに宿日直業務があります。年末年始で役所は閉まっていても、戸籍等の受け付けはあります(昨年、令和婚で5月1日の深夜に婚姻届けを役所に持参するカップルの光景を報道で見た方も多いと思いますが、深夜でも戸籍関係の受け付けはしています)。通常はローテーションで職員が宿日直業務(平日の夜と休日)をしていますが、年末年始に業務が回ってくることもあります。私も何度か年末年始に宿日直業務をしました(1月1日を含む)。よほどのことがない限り届出に来る人はほとんどいないので、正月番組を見ながら宿日直の部屋で過ごしていました。
このように、年末年始は1年で最も長い連休となりますが「休暇」と呼べるほどゆっくり過ごすことはあまり期待できません。ただし、その理由は仕事ではなく(宿日直業務を除く)プライベートのことなので、民間企業に勤務される方も同じような状況だと思います。