木曜コラム「公務員の仕事」第27回:公務員の残業-全員での残業と個人での残業
私の公務員キャリアは決して長くはありませんでしたが、残業は比較的多い部署と少ない部署の両方を経験することができました。部署によってバラバラなので、残業のことを一括りに話すことは難しいのですが、今回は全員での残業と個人での残業に分けてみたいと思います。
全員での残業は、部署全体で大きな仕事を進めている時に行います。私の経験では、税務課での課税計算と財政課での予算編成です。どちらも3か月以上にわたる長期の仕事で、期限があって全員で進めていくものです。もちろん、これまでの経験があるのでスケジュールはほぼ固まっていますが、残業が前提となります。また、どちらも数字(金額)を扱うので、ミスは許されないという緊張感もある仕事です。
ただ、税務課での残業はそれほど遅くまで残っていません。7時頃までに終わらせていました。「夕食は自宅でとる」と決めていたので、皆で力を合わせて頑張りました。夕食を職場でとると(つまり、出前をとると)、食事の時間も含めて遅くなりがちです。そうならないよう意識的に帰る時刻を決めていたのだと思います(その後、上司が変わって出前をとるようになりました。どちらが良いのかは分かりませんが、個人的には早く帰る方が良かったと感じます)。
財政課での残業は、とても大変でした。平日は日をまたぐ直前まで仕事、休日も朝から夕方まで仕事、というスケジュールを3か月していました。プライベートの時間がほとんどないので「財政課の職員は結婚できない」という噂までありました(実際はそんなことはないですが・・・)。しかし、それくらい仕事漬けの日々を送ってきたのです。食事は、帰宅して深夜に食べたこともありますし、出前をとったこともありました。日によって、人によってバラバラだったように思います。なので、食生活もあまり褒められたものではありませんでした。
このように、全員での残業は皆で残って団体行動のように仕事をします。大変ではありますが、大きな目標があるのでチームワークも抜群です。