日曜コラム「マイ・オピニオン」第28回:職住近接か長時間通勤か

 最近、東京都で人口流出が続いているようで、新型コロナの影響で従来の動向と逆の現象が起きています。それまでは都心回帰と呼ばれる現象が起き、都心のタワーマンションに高い人気が集まっていました。再び郊外での暮らしが見直されているようです。

 私自身、都心居住の経験はありませんが、福井県に暮らしていたころは職住近接を経験しました。職場まで徒歩でも15分、自転車ならば10分という近さでした。むしろ地方では珍しいものではなく、多くの方が同じような状況でした。

 職住近接のメリットは大きいです。始業時間が8時半とすれば、8時に起きても仕事に間に合います。東京に住んでいれば、都心居住でもさすがに8時起床では難しいと思います。そして、1時間の昼休みも帰宅することができました。職場で弁当を食べたり外食に出る必要はなく、自宅で食事をとることが可能です。しかも、少し昼寝やリラックスすることもできます。自転車で10分なので、往復20分を除く40分は自宅で過ごせるのです。家族に弁当を作ってもらう負担も、外食にかけるコストも必要がないので、メリットが大きいと思いました。

 一方、デメリットもあります。それは、オンとオフの区別がつきにくいことです。例えば、ちょっとした仕事があっても職場に出ていったりすることがあります。また、仕事を少し抜けて家の用事をすることもあります(もちろん、その時間帯は無給です)。職住近接がなければ自宅にいるときは仕事から離れることができるのですが、なまじ家が職場に近いと区切りが明確になりにくい、という点はデメリットです。

 現在は、職場まで1時間強かかるところに暮らしています。学生時代に比べると、少し近づいた感じです(中学・高校は1時間20分、大学は2時間30分かけて通っていました)。なので、個人的には大都市に暮らしていて1時間くらいなら近い方ではないかと思っていますが、コロナ前は都心居住が進んでいたので、1時間は長い方のように感じます。朝出る時間も早くなりましたし、昼休みに帰ることもできません。そうした点では、デメリットを感じます。

 しかし、通勤電車ではいろいろなことができます。スマホを触ったり、ゲームをしている人もいますが、読書の空間として有益です。数分おきに駅に着いて止まり、ドアが開き、人が乗り降りすることを繰り返し、変化があると読書にメリハリがつきます。また、通勤は必ず必要なので、読書の時間を確実に確保することもできるのです。満員電車のラッシュアワーでは読書は難しいですが、英語のテープでも良いでしょう。いずれにしても、集中しやすい環境で確実に時間を確保できる点が通勤のメリットだと思います。

 実際、私自身も大学生の頃の長時間通学で勉強をしていたので、単位を取得するための試験勉強は十分することができました。今は年齢も重ねて通勤が体力的にも辛くなってきているのですが、有益な時間として活用し続けたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です