月曜コラム「公務員への道」第29回:ムチャぶりに答える練習は面接・プレゼン対策に

試験対策として重要性を高めているのが、面接です。公務員試験は、「1次=選択式、2次=記述式+面接・プレゼン」と、大まかに分けることができます。公務員試験の大半は1次対策にに充てられているのですが、最近は2次試験も大切です。

以前は、1次試験でほぼ定員に絞られたので、面接で落とされることはほとんどなかったと言えます。なので、1次試験の対策をしっかりしておくことが非常に大切だったのです。

しかし、今は人物重視ということで、1次試験で定員よりかなり多く通るようになったので、2次も気を抜けません。1次試験で得点を稼いで逃げ切る作戦もありますが、2次試験は改めて全員が一線に並んで評価される「リセット方式」をとるところも多いようです。

そこで、面接対策がこれまで以上に重要になっています。しかし、面接対策はなかなか難しいものです。誰でも経験したことはあると思いますが、事前にいろいろ準備しても、出来にはバラツキが出ます。もちろん1次試験でもバラツキはあると思いますが、面接に比べれば小さいでしょう。それは、相手となる面接感の個性、相手と自分との相性に大きく左右されるからです。

面接には、志望動機など定番の質問があります。それは誰でも準備しますし、相手もそのつもりで聞いてきます。しかし、話が進んでくれば(相手にとっても、自分にとっても)予定外の質問が出てきます。聞くつもりがなかったものが、その場の流れで出てくることもあるでしょう。そうした時に、どのような答えをするかによって面接の空気は大きく左右されます。

受験生は、準備をしていない質問には動揺することでしょう。しかし、とっさの対応で上手に答えられれば、評価はグンと上がります。そして、その後の雰囲気も良くなるでしょう。しかひ、逆に答えに詰まったり、口調が早まったり、内容が合わない答えになると、(もちろん学生時代なので多少はやむを得ないのですが)評価にはつながりませんし、その後の雰囲気も悪くなってしまいます。質問にもよりますが、できれば上手に答えて切り抜けたいものです。

そこで、ムチャぶりの練習を普段から積み重ねることをススメたいと思います。大学のゼミ活動や家族・友人との会話などで、突然話題をふってすぐに答える練習を繰り返してみるのが良いでしょう。最初は慣れずに戸惑ってしまうかもしれませんが、慣れてくれば少しずつ対応できるようになってきます。私も歳を重ねて、こうした対応がだんだんできるようになってきました。もちろん答えられないものもありますが、その場でなにも見ず適切に答えるのはそもそも誰にでも限界はあるので、許容範囲に納まっていれば良いと思います。

まるで千本ノックを受けるように、ムチャぶり質問を浴びてみてください。

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