日曜コラム「マイ・オピニオン」第36回:敦賀気比高校センバツ甲子園出場決定おめでとうございます
先週、センバツ甲子園の出場校が発表され、福井県代表として敦賀気比高校の出場が決まりました。心よりお祝い申し上げますとともに、甲子園での健闘を祈っております。
敦賀気比高校は、今や甲子園の常連、強豪校としてその名を知られていますが、「気比」を「けひ」と読むことも高校のおかげで多くの人に広がりました。敦賀市の代表的な観光スポットとして「氣比神宮」や「気比の松原」などがあるのですが(気の漢字は少し違っていますが、これが正しいようです)、初めて見る方にはどうしても「きひ」と読まれてしまいます。特に氣比神宮は市民から「けーさん」の名で親しまれていますが、いうまでもなく「けひ」から来ています。敦賀気比高校は野球のレベルだけでなく「敦賀」と「気比」の名前も全国区にしてくれました(ちなみに、「敦賀」も「つるが」ではなく「あつが」などと読んでしまう人がいるようです。私も市役所に入った時に最初に覚えたのが、地区名の読み方でした。普通の読み方でない地名が多く、ここから先輩に教えていただきました)。
これまで、敦賀気比高校は2015年のセンバツ甲子園で優勝したのを始め、今回で8回目のセンバツ出場となります。また、夏も合わせればベスト4などを含む計17回目の出場となり、まさに甲子園の常連、強豪校となっています。また、出身のプロ野球選手も昨年の首位打者に輝やいた吉田正尚選手(オリックス)を始め、巨人で2年連続最多勝を獲得した内海哲也選手(西武ライオンズ)、甲子園優勝投手から日本ハムで活躍している平沼翔太選手、広島カープで活躍した東出輝裕選手(現材は広島二軍コーチ)などを輩出しています。
私は敦賀市を離れて東京に暮らしていますが、やはり地元の高校が甲子園に出場すると嬉しくなります。公務員時代の思い出も多くあります。甲子園出場に対する補助金の予算編成や野球部の学生が主に使う寮の改修工事に関わることがありました。寮を実際に見学して、大変な環境で練習していることに感嘆しました。
また、直接の関わりではありませんが、夏の甲子園でベスト4に輝いた時に仕事が手につかなくなるほど職員が応援していたことや、市役所のモニターに多くの市民が集まって盛り上がったこと、市役所で行われた報告会に多くのファンが集まったことなどが記憶に残っています(甲子園で応援することはできませんでした…)。
特に、2015年の優勝は悲願だったので、一戦一戦ごとに地域全体が盛り上がっていったことを思い出します。地元の福井新聞社が優勝までの軌跡を写真に収めた展示会を開催したり、記念誌なども出版されました(記念誌は今も私の研究室に飾ってあります)。
あれから5年、昨年は新型コロナウィルスの影響で大会は開催されませんてした。また、今年は福井も災害レベルの大雪に見舞われています。大変な状況ではありますが、敦賀気比高校の活躍で地域が元気に盛り上がることを期待しています。私も東京から応援したいと思います。
いつか、敦賀気比高校の選手が東洋大学に進学して、プロ野球選手になってほしいですね。
ファイト!敦賀気比高校。