金曜コラム「文章、プレゼンの基礎」第17回:評価基準との関係を明確に

 プレゼンテーションをコンテスト形式で行う場合、複数のチームが特定の基準で評価されることによって優劣が判断されることになります。評価は幅広い側面から評価されますが、それぞれの側面ごとに配点が決められ、それらを合計して得点の高いプレゼンテーションが全体として優れている、ということになります。

 私もプレゼンテーションの審査を何度かしたことがありますが、あらゆる面で他を圧倒するようなケースは少なく、僅差で決まることが多いです。それだけ、参加者が一生懸命作成しているからだと思います。また、内訳を見ると、ある側面ではこちらのチームが良かったけれども、他の側面ではあちらのチームが良かった、ということもほぼ毎回起こります。したがって、最終的な優劣はすべての優劣ということではなく、側面ごとに優劣が異なることになります。

 また、評価する側(審査員)も複数いて、それぞれで評価が割れることも頻繁に起こります。評価者がどの部分に着目し、どのように捉えたかも多様になりますので、適切な評価のなかで差がつく形になります(審査する側もかなり神経を使っています。「こちらが評価されているのでは?」と感じることもあります)。

 このように、コンテスト形式のプレゼンテーションは、さまざまな側面から総合的な優劣をつけるものの、個々の側面で見た優劣とは必ずしも一致しませんし、評価者によって優劣の判断も多様です。
ただ、そうなると運任せのように聞こえてしまうかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。やはり総合評価が重視されるので、どの部分にどのくらいの点数が配分されているかをチェックしておくと良いでしょう。多くのコンテストでは似た評価方法となりますが、全く同じということはありません。そこで、評価基準と配分をしっかり確認しておくことで、どこにプレゼンテーションの重点を置くべきかが明確になり、高得点を得やすくなります。

 また、それぞれの評価基準に該当する部分がプレゼンテーションのどこに該当するかを明確にしておくことも大切です。評価する側は、評価基準に沿って評価するので、評価すべき場所を探す必要があります。それが容易にできれば、評価もしやすくなります。評価者に優しいプレゼンという印象になり、評価も高くなるでしょう。

 このように、コンテスト形式のプレゼンテーションでは、総合評価で高い得点が取れるよう、評価基準の内容や配分に沿って作成するとともに、評価する側が探しやすいように配慮することも重要になると思います。

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