土曜コラム「今週後半のニュース」第43回:ワーケーションへの期待

 今週の後半も多くのニュースにコメントをしましたが、今回は次のニュースを改めて取りあげたいと思います。

 ワーケーション市場規模は699億円、5年後5倍に?

 このニュースについて、私は次のようにコメントをしました。

 ワーケーション需要は地方圏にとって大きな市場獲得機会になる。観光需要が縮小しているので、激しい競争になるのでは。

 新型コロナウィルスは人々の生活や経済活動に大きな影響を与えていますが、マイナスのものばかりではなく新たなチャンスが生まれている部分もあります。例えば、観光客の激減というマイナスがある半面、ワーケーションという新しい働き方が観光需要の減少というマイナスを埋めてくれるという期待も出ています。もちろん、すでに生じているマイナスを即座に、全部を埋めてくれるわけではありませんが、時間をかけて新たな需要を育てていくことで新たな観光産業のあり方が見えてくる可能性があります。

 ワーケーションは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた言葉で、自宅外で仕事と余暇を同時に行うことを表しています。例えば、東京に暮らしている人が長野県の軽井沢で一定期間を過ごし、日中はリモートワークの形で仕事をして、夕方から夜は軽井沢での余暇を楽しむのが、ワーケーションとなるでしょう。

 これまでは軽井沢で長期間過ごすなら所属先の企業に長期休暇を取らなければなりませんでした。会社にも迷惑をかけることになりますし、休暇が終われば仕事という現実が待っている…、なかなか踏み切れないと思います。しかし、ワーケーションはリモートワークが普及してくれば仕事の場所が問われないので、休暇を楽しめる場所で仕事をすることができます。仕事という現実も楽しい場所でこなすことができますし、仕事が終われば楽しい時間を過ごすことができます。

 リモートワークが普及しても、たまにオフィスに行かなければなりません。しかし、その頻度が少なくなればなるほど、ワーケーションができる地域も広がり、期間も長くなるでしょう。完全な定住ではないとはいえ、一時的な観光客ほど短くないので地域にとっては住民に準じた活動が期待されます。

 また、余暇を過ごす中で地域で新たなビジネスチャンスを見出してもらい、起業などにつながればさらに大きなプラスになてくれるでしょう。このように、ワーケーション市場が拡大していくことは、それ自体好ましいことですし、そこから新たな展開も期待されます。地方圏が観光面に活路を見出そうとしている時に新型コロナが蔓延し、窮地に立っている地方圏がワーケーションに雪崩を打つように進んでいくことが予想されます。

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