木曜コラム「公務員の仕事」第44回:新人職員を迎える先輩職員の期待と不安

 今日から新年度になりました。昨日までは退職する方や異動する方に感謝の挨拶をするなど少々寂しい雰囲気になるのですが、今日からは一転、新しいメンバーで仕事を始めることになります。先週の投稿では新人職員の気持ちを紹介しましたが、今回は新人を迎える先輩職員の気持ちを紹介したいと思います。

 私が最初に配属された部署は、前年度も、そして次年度も新人職員が入りました。つまり、3年連続で新人職員が入ったことになります。もちろん3人とも20代前半でしたので、所属した部署が3年で大きく若返りました。私にとっては、2年目を迎えた時点で後輩が入ってきたことになります。

 後輩が入ってくると、何となく嬉しい気持ちになります。部活やサークル、アルバイトにしんじんが入ってくるのと同じかもしれません。新人職員がどんな人なのか、とても楽しみです。つい、いろいろ聞いてしまいます。ただ、歳を重ねてくると「若い新人と話が合うだろうか」という不安も出てきます。新人職員の言葉や考え方が理解できなくなった時、「自分は若くない」と感じてしまいます。もちろん、相性もあるのですが、新人職員だけでなく先輩職員にも期待と不安があります。

 2年目の私は、先輩から教えていただいたことを後輩に教えましたとは言っても、私自身もまだ2年目ですから、初歩的なことだけです。重要な仕事を任されていたわけではないので、教えられることも限られています。

 それでも、新人職員が緊張しているのを少しでも解きほぐそうと、こちらから話しやすい話題でコミュニケーションをとっていきます。上司とは親子ほどの年齢なので、やはり若い職員同士の方が話しやすいと思います。机の配置も年功序列(つまり役職順)になっているので、若い職員が並んで座る形になります。物理的にも、心理的にも、若い先輩職員が率先して溶け込みやすくなるようになっています。

 私の最初の仕事は税金だったので、ルールがしっかり決められています(公平・厳格な課税を行うため)。したがって、緊張感のある仕事なのですが、緊張感が要求される場面以外では、できるだけ楽しい雰囲気になるよう上司が配慮してくださいました。緊張感が続くと大切な時にミスしてしまうこともあるので、メリハリをつけていたのです。この配慮はとても良く、楽しく、なおかつ税の大切さを経験することができました。

 また、3年続けて新人職員が入ってきたので痛感したのですが、新人として扱ってもらえるのは最初の1年だけです。1年たてば次の新人職員が入ってくるからです。仮にその部署に新人職員が入ってこなくても、1年間の仕事のサイクルを経験しているので新人として扱ってくれません。多少のミスや知らないことが許されるのは最初の1年と思っておく必要があります。

 もちろん、2年目以降も学ぶことはたくさんあるので、最初の1年で全部の仕事がマスターできているわけではありません。しかし、1年間の経験を踏まえて2年目以降はより難易度が高く責任のある仕事を任されるようになります。仕事の感覚が身についてくると、前の担当者が残した資料だけで新しい仕事が分かるようになってきます。1年目は、仕事そのものを覚えるだけでなく、「公務員の仕事とはこういうものだ」ということも分かってくるので、他の仕事を知らない状態でもスムーズに引き継げるるのです。

 いずれにしても、今日から新年度です。新人職員の方も緊張の1日ですが、先輩職員にとっても期待と不安の1日となります。

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