公務員試験の勉強法:番外編「試験の結果そのもの」よりも「結果をどう活かすか」の方がはるかに大切
今年度の公務員試験も大きなヤマ場を越えて、そろそろ合否の結果が見えつつあるところです。第一志望に無事合格できた人、惜しくも不合格に終わった人、第二志望の合格に望みを託している人など、さまざまな状況にあるのではないかと思います。
これまで1年前後にわたって、第一志望に合格するために、他の学生がアルバイトや娯楽に費やしている時間も勉強に充てて頑張ってきたわけですから、心情としては全員合格してほしいのですが、結果というものは非情です。合格できるだけの準備をした人でも不合格に終わることもあれば、たいした勉強もせずに合格する人もいます。私も、これまで本当にいろいろな試験を経験して、たくさんの合格とともに、それ以上の不合格も経験してきました。
特に、公務員試験は社会人としての長いキャリア、つまり「一生をかける」ものになります。そのため、勉強は合格するためと割り切ることが必要で、私も「教養として学ぶことも多いが、それは合格してからで良い」と考えています。したがって、公務員試験は、合格するかどうかが最も重要なのです。
しかし、私は「結果がすべて」「結果そのものが重要」だと思っているわけではありません。むしろ、「その結果をどう受け止めるか」「結果を次にどう活かすか」の方が、はるかに大切だと考えています。公務員試験の結果は合格・不合格いずれも変えようのない事実ですが、その受け止め方、活かし方は人それぞれです。受け止め方、活かし方によって、どんな結果であってもプラス・マイナスどちらにもなりうるのです。
第一志望に合格したことが思い上がりや勘違いを招き、かえってマイナスの道を歩んでしまう人もたくさんいます。実際、そうした人も見てきました。また、第一志望に合格できなかったことが奮起のきっかけとなり、むしろプラスに変えられる人もたくさんいます。結果だけが重要ならば、そんなことにはならないはずです。
もちろん最善の結果を得るために努力することは大切なのですが、20代で受験する公務員試験の結果をプラスにできるかマイナスにするかは、その後の何十年に関わるものですから、試験の結果よりも大切なのは自明と言えるでしょう。合格した人は結果を喜ぶのはそこそこにして、それがマイナスにしないよう用心しなければなりませんし、不合格だった人は悲しい気持ちを次のステップの推進力に変えてほしいと思います。