連載企画:リアル体験!地方公務員の仕事紹介「地方公務員として辞令を受け、仕事を始める時」

 いよいよ来週から新年度がスタートします。そこで、これから地方公務員を迎える方に向けて、初日がどのような過ごし方になるのかを話したいと思います。ちょうど30年前に私も経験しました。今は変わったところもあるでしょうし、機関によっても違うとは思いますが、それほど大きな違いはないでしょう。私の経験談を参考に、あと数日後に迫った方へのイメージトレーニングになれば幸いです。

 公務員の1日は、午前8時30分から始まります(フレックスタイム制で柔軟になっています)。新人職員もほぼ同じ時間に行き、辞令交付式に参加することになります。辞令とは、任命権者である首長からの正式な配属命令が書かれたものです。同時に、ポジションと処遇も示されています(試験や採用の区分によりますが、新人職員としての役職と給料からスタートします)。

 辞令交付式は、新採用だけでなく人事異動のあった(所属部署が変わる)すべての職員が対象ですが、全員が一同に会して行うかどうかは、機関によると思います。私の記憶では、自分は新採用職員だけに辞令交付式が行われました。なぜなら、新採用職員には、職務に関する宣誓(全体の奉仕者として職務遂行することを首長に誓う)や首長からの訓示など、他の職員とは別のメニューもあるからです。

 辞令交付式が終わると、それぞれの職場に向かいます。ここから早くも新採用職員が解散して、それぞれ所属する部署に向かいます。ただ、新採用職員は自分の部署が建物のどこにあるか分からないでしょうから、同じ部署の先輩職員が迎えに来てくれることもあります。私もそうでした。そこで初めて目にする方が、一緒に仕事をする方として、強く印象に残っています。

 先輩職員に案内されて部署に向かうと、職員の方々に挨拶します。自分の部署はもちろん、周辺の部署にも挨拶に回ります(先輩職員が案内してくださいました)。先輩職員も、どんな新人なのか興味深々な雰囲気ですが、ひとまず顔だけでも覚えていただくしかありません。

 挨拶が終わると、用意されたデスクに座ります。これまで先輩が使ってきたものなので年季の入ったものもあります。文房具や電卓なども支給されます。また、資料などが既に入っていることもありますが、自分が担当する仕事の書類であることもあれば、単に前の方が残していった場合もあります。いずれにしても、自分が担当する仕事の資料は、前年度の資料が参考として必要になります。最初は資料を見ても訳が分からないと思いますが、前任の担当者が引き継ぎとして丁寧に教えてくれます。分からないことは確認しておくことも大切です。

 出身地の地方自治体で職員になると、以前から親交のあった同級生や近所の友達、親戚なども多いかもしれません。その時は、気軽に声をかけてくれることもあります。小中学校の同級生で同じクラスだった人も多いでしょう(私の場合はまったく逆で、初めて暮らす自治体であったため知り合いは1人も居らず、逆に同期のほとんどは同級生でした。最初は慣れるのに苦労しましたが、少しずつ馴染めていけたように思います)。

 こうして、地方公務員の初日が終わります。今回、新年度は4月3日からスタートします。4月1日でないので2日分遅れることになりますが、月曜日から始まるので、最初から金曜日まで5連続勤務することになり、それが少し大変かと思います。例えば水曜日スタートなら、金曜日まで3日間勤務すれば休日で一息つけるのですが、いきなり5連続なのは大変かもしれません。しかし、定年まで働くならば40年以上、単純計算で2000週間以上の長期勤務です。そのうちのわずか1回に過ぎないですし、同時に2000週間のうちのたった1度の最初の週です。プロ野球でも開幕戦は重要です。地方公務員の開幕に向けて、残りわずかですが心身ともに万全の体制で臨んでいただきたいと思います。

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