ここに注目!公務員が気になるニュース:キムタク岐阜イベントから考えたこと
このコーナーでは、今週ツイートしたニュース記事の中から特に印象に残った1つをピックアップして、掘り下げてみたいと思います。
今週は、次の記事を取り上げたいと思います。
木村拓哉さん来訪の「聖地巡礼」が大人気 ラーメン店は来客倍増、紹介グッズは完売、歴史商品も経済効果か
この記事について、私は次のようなコメントをしました。
1回のイベントでここまで注目されるのは異例。逆に、この後どうなるかが心配な部分もある。
このイベントで私が感じたことは、次の3点です。
①やっぱりキムタク人気はすごい
国民的アイドルとして一世を風靡してから、かなり年齢を重ねてきたものの、今なお俳優として絶大な人気を誇っている。岐阜周辺に居住する大勢のファンが押し寄せたことは、キムタク人気が未だ衰えていない、ということを改めて実感させてくれた。
②こうしたイベントがようやく行えるようになって、いつもより盛り上がった
コロナ禍で人が集まるイベントが長期間にわたって行えず、住民も辛抱を迫られていた。ようやく行動制限がなくなり、「リベンジ消費」として観光も元に戻りつつある。イベントにも例年以上の人が集まったのは、ようやく実現したイベントに参加したいという人々の望みとも合致したと思う。
③映画撮影から波及してイベントが実現。グッズ販売にも繋がった。今後は効果をどう持続させるか。
コメントで述べたことだが、映画の撮影と上映は関連するイベントやグッズ販売などに展開することで、相乗効果が得られる。映画の上映前からイベントを行い、キムタクが寄ったお店や買ったグッズなどがSNSで紹介されると、たちまちお客さんが増えてグッズが売り切れる・・・ものすごい効果があったのだと感じた。
ただ、この夢のような世界は、時の経過とともに収束する。今度は元の静かな状態、グッズの販売も少しずつ戻っていく。そうした時に、夢から覚めた寂しさが高まっていくのである。もとより、地元や行政はイベントの効果を持続させる取り組みをする。しかし、それには限界があり、効果をそのまま持続させる方法は結局、新たなイベントを繰り返すことになる。もちろん、大きなイベントにはお金と準備の負担が大きい。それをするかどうか、できるかどうかは、今後の行政や住民次第であろう。
大きなイベントが(特に今回のように)大きな成功を収めると、その後はかえって大変だ、ということは、報道される機会がほとんどないので、しっかり認識しておく必要があるだろう。