月曜コラム「公務員への道」第2回: サーキット勉強法

 先日ふとテレビを見ていたら、興味深い勉強法が紹介されていた。それは気分転換の方法である。私なりに公務員試験向けの勉強法としてアレンジしたものを以下に述べてみたい。

 勉強の気分転換といえば、ちょっと体を動かしたり、 テレビをつけたり SNS を見たりすることが定番と言える。しかし、それらの方法はいつのまにか時間が経ってしまい、休みすぎてしまうことがしばしばある。気分転換の時間が長くなればなるほど勉強モードに「戻ってこれない」のである。そうなってしまった場合、私などは緊張感が一気に解けてしまい、投げやりになってそのまま1日を無駄に過ごしてしまう(今もそうした日がまったくないわけではない)。そこで、私が気分転換をする時は、長くなりすぎないようタイマーを付けている(仕事25分+休憩5分で30分のセットを繰り返す方法は「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる)。

 テレビで紹介されていた気分転換は上記の定番とは全く異なり、違う科目に切り替えることである。勉強を止めずに気分転換もできるので、極端に言えば永遠に勉強する方法でもある。

 公務員試験は科目が多く分野も多様なので、 科目ごとに得意・不得意が出てくるし、勉強することの負担も科目によって異なる。公務員試験の苦手科目を勉強して少し疲れたら、得意科目や暗記など 負担が軽く時間を区切ってできる科目に切り替えると、 勉強しながら疲れを取ることができる。

 例えば数的推理や判断推理など頭を使う問題をしっかり解いたら、行政学の人名や法律用語などを覚える、などの方法が考えられる。暗記しながら、疲労も少しずつ取れてくるので、再び苦手科目をする。これを繰り返すのである。

 こうした方法は、スポーツでも取り入れられている。 腕を鍛えた後にスクワットをすれば、スクワットの間に腕を休めることができる。「サーキット・トレーニング」もまた、種目を組み合わせることで様々な力を短時間にアップする方法である。

 実は、このことは試験本番でも有効である。最初に解きやすい問題から手を付け、調子が出てきたら苦手科目に取り組む。疲労や時間を見て、得意分野に切り替える。そして、再び苦手科目に挑戦する。もちろん得意な科目は時間内に確実に得点できるようにしなければならないが、最初に得意科目ばかりやっていては疲労もそれなりに溜まり、苦手分野に向かう余力が少なくなってしまうかもしれない。組み合わせた方が良いのではないか(科学的根拠を調べたわけではないので、合わない人には無理におススメしない)。

 このように、得意・不得意の科目を組み合わせることで勉強の効率が上がると思う。もちろん永遠に勉強を続けることは人間的ではないような気もする時間をしっかり決めておけば、体を動かしたりリラックスするのも良いことである。

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