連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術(第3回)「しないよりもした方が良い」という考えは、しない方が良い

 公務員試験の勉強には、思い切った割り切りが必要です。科目数が多いので、問題集を揃えると軽く10冊を超えます。少しでも高い点を獲得するには、できるだけ多くの科目を勉強しなければ・・・と考えるところでしょう。しかし、それは決して得策とは思えません。むしろ、得点を下げてしまう可能性すらあるように思います。

 「できるだけ多くの科目を勉強すべき」と考える人は、「しないよりもした方が良い」と考えていることになります。これは結局、「すべての時間を勉強に充てるのが理想だ」ということになるわけです。そのため、自分に過剰な負荷をかけてしまい、消化不良に陥って何も身につかない結果になってしまうのです。

 そこで、分かりにくいのですが、「しないよりもした方が良い」という考えは、しない方が良いです。望ましいのは、上限を設定することです。例えば、科目数を増やさない、参考書の数を増やさないで、設定した数に抑えることで、その上限の中で最大限の成果が得られるようにすることが良いでしょう。そのうえで成果を出し、物足りないと思ったら上限を少しずつ引き上げていけば良いと思います。

 勉強時間も同様です。寝る時間を惜しむ必要はありません。むしろ、何よりも良い睡眠を優先すべきです。勉強の成果だけでなく生活全体に良い影響を与えてくれます。理想的な睡眠時間には個人差があるので、いろいろ試しながら自分に合った時間を(時間帯も含めて)探してみてください。

 なお、スキマ時間は徹底的に活かしたいものです。信号待ち、エレベーター待ち、エスカレーターでの移動など、細かなスキマ時間は以外に多くあります。それを積み重ねると、結構な時間になるのです。しかも、スキマ時間は短くて分散しているので暗記に最適ですし、何よりも「時間を有効に活かせた!」という充実感が得られます。もちろん、リフレッシュや楽しい時間を犠牲にする必要もありません。このやうに、スキマ時間は勉強に最適な要素を備えているので、徹底的に使うことをめざしてください。

 新年度が始まり、最初は気負って頑張ってしまいがちですが、公務員試験の勉強は期間が長いので、持続できる負荷であることが必要です。スタートダッシュを意識しすぎず、自分なりのペースで続けるようにしてください。

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