月曜コラム「公務員への道」第9回:ポモドーロ・テクニックを使った勉強
前回(先週)の投稿では、勉強にリズムを付けるため「3」の活用が効果的であることを述べた(個人的経験なので、自分なりにアレンジしてください)。今回は、その「3」をさらに使いこなすための方法を述べたい。1時間の勉強時間を3つに分割して、集中と緩和のメリハリをつけることである。
それは、ポモドーロ・テクニックの1つでもある。ポモドーロ・テクニックとは、25分の仕事と5分の休憩を繰り返すことで小さな区切り(時間の締め切り)を作り、集中を持続させる方法である。30分単位で仕事をする際に、便利である。仕事でも勉強でも、ついついネットを見たくなったり、ジュースを飲みたくなったり、何かと休みたい誘惑にかられる。ポモドーロ・テクニックは一定時間は仕事を集中して(自分でそのようなルールを設ける)、その後に休憩をとってメリハリをつける方法である。しかも、タイマーを使って残り時間を「見える化」しておくと、あとどれくらいで仕事時間が終わるかが分かるので、残り時間で一生懸命しようというモチベーションが生まれる(締め切り効果)。また、休憩も後ろめたく思うことなく「しっかり休もう」という気持ちになるし、休憩をとりすぎてしまい仕事に戻れないこともなくなる。たくさんのメリットがあるのが、ポモドーロ・テクニックなのである。
私が設定している時間は、どちらかと言えば休みが多い。集中力に自信がないので、次のように1時間(60分)を配分している。「13分仕事→4分休憩→13分仕事→4分休憩→13分仕事→13分休憩」。これで合計時間はちょうど60分となり、仕事のサイクルは「3回」となるので、1つの区切りとして13分の長めの休憩を入れている。また、60分も時間がないときは前半の13分仕事→4分休憩→13分仕事で、ちょうど半分の30分になる。この場合は何かの用事が後に入っていることがほとんどだから、13分の仕事の後には準備や着替え、移動などをすることになり、頭は休憩できる。本来のポモドーロ・テクニックの場合、60分のうち仕事50分、休憩10分となるが、私の方法では60分のうち仕事39分、休憩21分と圧倒的に仕事が短い。しかし、あえてハードルを低くした方が「最低ラインは乗り越えた」という自信(安心)につながるし、余力があれば13分の休憩時間を短くしたり、メールチェックなどの事務作業を入れるので、実質的には休憩は1時間のうち10分くらいではないか。
これを、特に仕事が入っていない場合、午前は9~12時の3時間、午後13~16時の3時間など、60分の区切りを「3回」繰り返すことができ、ここでも3の数字を使っていることになる。こうして、仕事や勉強にリズムを取り入れ、効率的にこなせるよう工夫をしている。
ちなみに、ポモドーロ・テクニックを使ったアプリは無料でたくさんある。ios、androidとも、ぜひ活用してほしい(仕事中はネットを閲覧できないように設定できるものものある)。私はいろいろ試した結果「Brain Focus」を長らく使っている。無料版でも十分使えるので、試してみては。外出がなかなかできない状況では、自宅で長い時間を過ごすことが多くなる。仕事、勉強、トレーニング、いろいろなことに使えるだろう。ポモドーロ・テクニックを使って、ダラダラせずメリハリのある生活をしてほしい。