木曜コラム「公務員の仕事」第14回-公務員の外出・出張(2)出張編

 最近は新型コロナの影響で出張の機会はかなり少なくなりましたが、平時の出張について私の限られた経験を述べたいと思います。 

 最初に配属された税務課では、ほとんど出張の機会がありませんでした。あったとしても年に数回、県庁に行くくらいでした。しかも、全員が出張するわけにはいかないので、全く出張のなかった年もあったと思います。若手の頃は出張がどんなものかも分からなかったので、出張が少ないことに不満は感じませんでした。

 所属課の仕事ではありませんが、初年度は研修の機会があり、福井市にある研修施設に1週間通いました。宿泊研修も1日だけあって、同期のみんなと楽しく過ごしたことを記憶しています。

 その後は福井県立大学に派遣されました。派遣中は、神戸市への調査や九州・四国地方への調査、さらには韓国・釜山まで調査・ヒアリングを行いました。特に釜山は初めての海外だったので、思い出に残っています。

 市役所に戻り、配属された財政課では、ますます出張の機会は少なくなりました。県庁に行くことは時々ありましたが、それでも年に数回程度。そして、年に1回だけ地方財政関係の研修・説明会があったのですが、行けるのは毎年1人だけで、私も6年間所属したなかで1回だけしか行っていません。本当にしばらくぶりの東京、仕事が終わればフリーになるので、多少リラックスもできました。

 次に配属された企画調整課では、毎年1回の東京出張がありました。交付金の申請を行うためです。しかも、先輩や同僚と一緒に5名前後で出張したので、仕事ではありましたが楽しい雰囲気でした。私はアウトドア志向なのか、やはり出張の機会は多い方がうれしいです。

 なお、自分の経験ではありませんが、市役所の中では経済分野の課では出張が多いようです。特に観光部門は仕事で観光地に行く機会が多くなります。また、国際交流部門の職員は、海外に出張する機会も多いようです。姉妹都市などがあると、子どもたちの派遣交流や市長同志の交流、ビジネス交流などの機会が多くなり、海外出張も多くなります。韓国との姉妹都市交流があったので、選ばれた職員が現地に半年間派遣されていました。半年も滞在すれば、韓国語もペラペラになって帰ってきます。

 大学に移ってからは、格段に出張の機会が増えました。特に福井と東京は頻繁に往復しています。新型コロナの影響で最近はほとんどなくなりましたが、早く収束して再び出張ができるようになれば良いと思っています。

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