月曜コラム「公務員への道」第24回: ないものねだりをせず、むしろパワーに変えよう

どんなことでも、何かを目指すときに人によって環境が大きく異なります。例えば、「もっとお金があれば予備校に行けるのに・・・」「もっと時間があれば余裕を持って勉強できるのに・・・」「広い場所があれば思い切りボールを打てるのに・・・」など、自分が置かれた環境を嘆く人が多いように思います。


しかし、成功している人の多くは、こうした嘆きをむしろ力に変えています。「親のお金に頼っている奴に負けてたまるか」「時間がないからこそ工夫でカバーするんだ」「狭い場所でもできることはあるはず、誰もしていない練習でもっと上達する」などの思考を取るのです。

あらゆる環境に恵まれている人などいないと思います。また、仮に恵まれた環境にある人でもらそのありがたさに気づかず環境に安住してしまうこともあるでしょう。そして、そもそも自分の力で変えられないものを嘆いても意味がありません。むしろ、そうした人は失敗の口実を自分で探しているとも言えるのではないでしょうか。環境を嘆くことで、失敗した言い訳にするために知らず知らずのうちに予防線を張っているのです。

それよりも、自分で変えられるものに目を向けて、変えられない環境を少しでもカバーすることに注力した方がはるかに良いです。また、こうした制約があるからこそ、その中で全力を発揮しようという気持ちになるものです。最大の所為役は1日24時間、そして寿命という時間的制約でしょう。これは変えられるものではありません。しかし、だからこそ限られた時間を有効に活用する力が出てくるのだと思います。

もちろん、オリンピック選手のように「ナショナルトレーニングセンター」といった最高の環境が必要な人はいます。しかし、それは世界レベルで戦う心・技・体を持った人たちの話をです。普通の人間に耐えられるものではないと思います。与えられた環境のなかで、どうすれば最高のパフォーマンスを発揮できるのか、まさにゲームのような感覚で楽しみながらいろいろ考え、試してみることをススメます。

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