木曜コラム「公務員の仕事」第29回:公務員の残業-休日出勤には意外と良い面も

 通常、公務員は土日祝が休日です。つまり、カレンダーとおりということになります。ゴールデンウィークは5月最初も休日にはならず、お盆休みもありません(交替で半日ずつ有給休暇などをとって対応していました)。

 しかし、仕事で休日に出勤することもあります。お祭りや選挙などの大きなイベントで動員がかかったりすることもありますが、普通に仕事に出ることもあります。

 休日に仕事に出ると、少し損をした気持ちにもなります。「世間は休みを満喫しているのに、自分が仕事をしなければならない」という感覚になってしまうからです(逆に、有給休暇などで平日に休みが取れると得をした気分にもなりますが・・・)。
ですが、休日出勤の雰囲気はまた平日と違って独特です。

 まず、時間に拘束されることがありません。始業時間に必ず出勤しなければいけないわけではないので、時間に間に合わなければいけないという感覚にとらわれずにすみます。なので、残業の一種ではあるのですが、時間に追われながら仕事をする、ということはありません(その分、職場にはいなければなりませんが…)。

 また、スーツを着なければならない訳ではないので、カジュアルなスタイルで仕事ができます。服装と同じように仕事も、カジュアルな雰囲気でできると思います。さらに、周りに職員や市民もおらず、外部から電話がかかってくるようなこともないため、マイペースで仕事をすることができます。平日は、自分の仕事に集中できる環境ではありません。自分に用事のない電話でも近くにいれば取り次ぐ必要がありますし、上司からの指示が急に来たり、そういった対応のためにいったん仕事を離れると、せっかく集中していたのが別のことにかからなければならず、大きなロスになってしまうことも有ります(もちろんそれも含めて仕事なのですが…)。休日はそうしたことがないので、自分の思うように仕事が進む点は、とてもありがたいです。

 このように、出勤は必ずしも損することばかりではありません。柔らかい雰囲気で密度の濃い仕事ができるという面があります。おそらく、金曜日の夜に残業して仕事を済ませるよりも、土曜日に特に用事がなければ金曜日は早めに帰宅して、土曜日に休日出勤する選択をする人もいるのではないでしょうか。

 できるだけプライベートの時間を大切にすべきなのは言うまでもないのですが、仕事をしなければならない時にはより良い形で仕事ができることも大切で、その様な時には、休日出勤も1つの選択肢になるのではないかと思います。

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