木曜コラム「公務員の仕事」第36回:公務員の給料

 以前は「公務員=安月給」などと言われていて、もちろん生活は成り立ちますが余裕はあまりないと思われてきました。一方、「官僚=上級国民」などとも言われるようになり、いずれにしても公務員のイメージはあまり良くありません。

 では、公務員の給料はどのくらいの水準でしょうか。

 一概には言えないのですが、基本的には「民間企業と同じ水準」に設定されています。なので、公務員が安月給ならば民間企業も安月給ということになってしまうでしょう。

 では、公務員の給料やボーナスはどのように決められているのでしょうか。公務員の給料やボーナスは、人事院(国)や人事委員会(都道府県・政令市など)が幅広い民間企業の給料やボーナスを毎年調査し、その結果に合わせる形で公務員の給料やボーナスが決まります。したがって、景気が良く民間企業の水準が上がれば公務員も上がり、逆に景気が悪く民間企業が下がれば公務員も下がります。

 ただし、民間企業も規模や業種などによって多様です。例えば、今回の新型コロナウィルスによって飲食や観光関連は大きな打撃を受けていますが、運輸など好調な業種もありますし、大企業の方が中小企業よりも高い水準にあります。公務員の場合は、ちょうど真ん中の水準と言って良いでしょう。したがって、平均的な水準で安定することになります。

 景気が悪い時は公務員の給料やボーナスが安定していることを羨ましがられますが、逆に景気が良い時はそれほど上がらないのに可哀想と思われないようです。安定とは、下がることも少ない代わりに上がることも少ない、両方の側面があります。

 ただ、公務員は人気のある就職先です。大企業など給料水準の高い企業に入れる能力があるのに公務員になった人は、公務員の水準で甘んじているとも言えるので「安月給」と言われるのかもしれません。逆に、中小企業の給料やボーナスよりも高めになる傾向もあるので、「上級国民」などと思われるのかもしれません。

 このように、公務員の給料やボーナスはあくまで民間企業の平均的な水準に沿ったものになりますが、印象としては、高いと思われたり安いと思われたり、どちらの面もあるように思います。

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