月曜コラム「公務員への道」第48回:「ドラゴン桜」には公務員試験のノウハウも多く盛り込まれている!

 日曜劇場「ドラゴン桜」が、いよいよ先週からスタートしました。新型コロナの影響でドラマのスケジュールが大きく遅れていましたが、ようやくスタートして毎週の放送を心待ちにしています。

 とはいえ、2回のドラマを見ていると、「半沢直樹」っぽい感じに戸惑っています。もちろん「半沢直樹」も大好きなドラマなのですが、ドラゴン桜の前作と大きくテイストが違っていたからです。前作でも学内での対立や学生の問題行動などは取り上げられ、主人公の桜木先生(阿部寛)の考え方や学生との接し方もよく似ているのですが、何となく半沢直樹のような重々しい雰囲気があり、同じキャストもたくさんいます。好き嫌いはあるでしょうが、いずれにしても、これからの展開を楽しみにしています。

 ところで、「ドラゴン桜」とは偏差値の低い学生が1年で東大合格をめざすストーリーで、原作のコミックも人気があります。東大合格への緻密な戦略と合格へのテクニックが満載です。2005年版のドラマでも多くのテクニックが紹介されました。その時に私が高校生ならば、間違いなく大きな影響を受けたと思います。もちろん、自分の仕事にも活かせる部分はあるので、参考にしています。

 ドラゴン桜に書かれていることは、公務員試験にも大いに参考になるでしょう。まずは、受験に対する気持ちがラクになります。コミックは「東大なんて簡単だ!」というところから始まるのですが、私たちはつい「東大=超難関大学」と勝手に思い込み、自分で高いカベを作ってしまいます。つまり、自分には関係ないことと最初からあきらめてしまったり、カベの高さに平常心を失って自滅してしまうことも多いのではないでしょうか。

 公務員試験もこれと同じことがあるように感じます。「勉強が大変なのでは?」と思い込み、最初からあきらめたり途中で不安が大きくなってあきらめてしまう人もいると思います。しかし、ドラゴン桜では小学生レベルの問題から始め、自信と前向きな姿勢を身につけるところからスタートします(ドラマにはあまり出てきませんが…)。公務員試験でも、「難しそう」と思う人は易しい問題から始めるのが良いと思います。

 また、手帳を付けることで失いかけた自信を取り戻すシーンがあります(コミック版のみ)。勉強は積み重ねです。自分がどのくらいの時間をかけて何を習得したのかを振り返ることで、「ここまで頑張った」と自信を付け、また復習もできるのです。

 最後に、センター試験の国語で、選択肢だけで正解を見分ける方法が出てきます。これはドラマにもあったと記憶しています(2005年版)。公務員試験も選択式の問題なので、似たようなテクニックがあります。多くの問題で正解を導くには、あらゆる方法を駆使しなければならないのです。

 ここで紹介したものは、本当にごくごく一部です。コミック版は20巻以上、パート2も含めると40巻近くあります。そして、ドラマ版にもパート1で多くの方法が紹介されています。大学生の多くは受験を突破してきたと思いますが、ドラゴン桜で紹介されているような方法は知らなかったものばかりではないでしょうか。その多くは公務員試験にも活かすことができますし(私の著書「公務員を志す人へ」でも参考にしました)、また、何よりもコミックやドラマなので気分転換として見ることもできます。先週からスタートしたドラマ版にもパート2は、勉強法に関してはまだ何も出てきません。ストーリーだけでなく、どんな勉強法が紹介されるのか、私もとても楽しみにしています。

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