連載企画:誰でも無理なく合格できる!公務員試験の勉強術「帰省した時に役所に出かけてみよう!」
夏休みの帰省ラッシュが台風の到来と重なり、移動の予定を立て直している人も多いと思います。コロナ禍で移動が制約されていた状況からようやく解放されたと思いきや、今度は台風・・・、なかなか思うようにはいかないものです。実家に帰っている方は、可能であれば予定を延ばして長めに滞在するのも1つの手かもしれません。
地方公務員をめざす学生にとっては、この機を活かして役所に行ってみることを勧めます(幸い?地方公務員にはお盆休みはありません。カレンダー通りなので、お盆でも普通に仕事をしています)。インターンシップで仕事を体験する機会もありますが、そこまでのことをしなくても役所は誰でも出入りできるので、仕事の雰囲気を知ることは容易にできます。そこで、今回は地方公務員の仕事を知るための役所訪問のポイントをいくつかご案内しましょう。
1つ目は、昼休み前後の時間帯に訪問することです。役所には食堂があるところも多く、職員だけでなく住民も入れます(住民でなくても大丈夫です)。昼休みの食堂は、職員もリラックスして同僚などと雑談しながら食事をとっています。とても賑やかで、楽しそうです。職員の様子を知ることで、職場の雰囲気もだいたい分かります。
なお、昼休みのオフィスは逆に静まり返っています。デスクで弁当を食べた後は、多くの職員がデスクで寝ています(大学の講義で寝る姿勢と同じ!)。理由は、省エネのため照明が消えること、昼寝をすると午後の仕事がスムーズに進むからです(パワーナップ)。なので、食堂の光景と真逆な雰囲気に驚くかもしれませんが、どちらも午後のための充電をしている、と考えれば納得できると思います。
2つ目は、窓口を見たりパンフレットを集めることです。窓口には住民票の発行や各種相談などで多くの住民が訪れています。なので、誰が来ても違和感はありません。最近は「どんなご用ですか?」と声をかけられることもありますが、特になくても「帰ってください」とは言われません。「外が暑かったので・・・」でも全然問題ないと思います。住民と職員がどんな様子でコミュニケーションをとっているかを知ることだけでも、仕事の感触をつかむことができます。
また、窓口でなくてもパンフレットは多くの部署に置いてあります。パンフレットを取って、その場で読んでみても、どんな仕事がどんな雰囲気で行われているかが分かるでしょう。窓口のない部署に住民が来ることは少ないですが、廊下は誰でも通れます。住民がいても、不審な行動をしない限り、誰も気にしません。パンフレットを見て、関心のあるものを取って読むことは、まったく問題ないので、読みながら職場の雰囲気を知ることもできます。
最後に、フロアの配置を知っておき、夜に外から眺めてみることです。これで、残業をしている部署が分かります。私も以前勤めていた職場を外から眺めることがよくありますが、夜間や休日に明るいところを見ると、「ああ、今日も残業していて大変だなぁ」と感じます。季節によって残業の有無は部署ごとに違うので、リアルな残業の実態を知ることができます。
このように、インターンシップに参加しなくても、地方公務員の仕事の雰囲気を知る方法はいくつかありますので、今回の帰省を機にトライしてみてはいかがでしょうか。もちろん、地元でなくても都心の役所でも同じなので、普段の時期に実践してみても良いと思います。