月曜コラム「公務員への道」第40回:「朝型か夜型か?」よりも大切なのは「ルーティンとリズム」
公務員試験対策に限らず、勉強や仕事などで「夜型よりも朝型の方が良い」などと言われることがあります。勉強でも「午前中が最も調子が出る」と聞いたことがあるでしょうし、仕事でも「アサカツしよう!」といったかけ声があります。通勤ラッシュの時間を避けて朝早くから活動し、早めに仕事を終えたら夕方以降は自分の時間を満喫しようということです。私自身も夜型か朝方かと言われれば 完全に朝型の人間です。午前中の早い時間から仕事を始めて、早めにノルマを達成すれば残った時間は「ご褒美」として自分の好きなことをするようにしています。それが仕事のモチベーションにもなっています。
しかし、私は夜型よりも朝型の方が絶対に良いと思っているわけではありません。私はいろいろな方々とメール のやり取りをしますが、深夜2時とか4時にメールが来ることもざらにあります。そうした方々と日中の会議 や勉強会等でご一緒することもあるので 「いったいいつ寝ているんだろう?」「7時間以上は睡眠している私は努力が足りないのかな?」とつい思ってしまいます。
結局、大切なのは「その人に合ったスタイルで良い」ということです。朝型の方が調子が出る人は朝型に、夜型の方が調子が出る人は夜型にすれば良いと思います。自分に合わないスタイルを無理にとる必要はないと思います。
ただし、次の2点に注意が必要です。第1に、「ルーティンとリズムを大切にする」ということです。簡単に言えば、規則正しい生活パターンを作ろう、ということになります。今日は朝早くから勉強をして、次の日は夜遅くに勉強するといった不規則な生活では、勉強の負担が大きくなってしまいます。規則正しい生活は毎日の活動を当たり前のことにしてくれるので、その時間帯になれば自然に活動に移ることができます。また、ルーティンができればリズムよく勉強を進めることもできます。長時間の勉強は仕事は確かに大変ですが、マラソンでもペースを保ってリズミカルに走ることで負担を和らげることと同じように、ペースとリズムが重要です。規則正しい生活によってペースとリズムも自然にできるようになります。
私は今、平日も休日も同じ時刻に就寝し、起きています。これも規則正しい生活とペース配分・リズムを崩したくないからです。どうしても休日はゆっくりしたいですし、疲れを取り除きたいものですが、起きる時間を遅くすると平日の生活にも影響してきます。容易なことではありませんが、1日の疲れはその日のうちにリカバリーして、休日に持ち越さない方が良いでしょう。
次の注意点として、試験本番が近づいてきたら本番の時間に合わせた生活をすることです。特に、夜型の人は普段の勉強は深夜でも良いと思いますが、日中はどうしても眠くなってしまいます。その状態で試験本番を迎えると、試験中に眠くなってしまい力が出せなくなる、ということが起きてしまいます。そこで、直前期には試験の時間帯に調子が出るような生活をしましょう。スポーツ競技でも「ピーキング」ということが必要とされていますが、公務員試験対策でも同様だと思います。
こうした点に注意をすれば、「朝型か夜型か?」ということで悩む必要はないでしょう。それよりも「ルーティンとリズム」を大切にして勉強をしてほしいと思います。