月曜コラム「公務員への道」第42回:公務員試験をマラソンレースにたとえてみた

 今回の記事は、公務員試験の勉強法に直接関係するものではないかもしれませんが、試験対策のヒントになれば幸いです。マラソンの日本新記録が誕生したことを記念して、公務員試験をマラソンレースにたとえて戦略を考えてみたいと思います。

 マラソンは言うまでもなく42.195kmのレースですが、テレビ中継を見ていると5kmごとにラップタイムが表示されます。その通過地点の世界記録や日本記録と比較してどのくらい早い(遅い)のかが分かりますし、前の5kmと比べてどのくらい早く(遅く)なっているかも分かります。(最近は水泳などでも記録の線が画面に表示されるので、これも分かりやすいです)。かつてのマラソンは前半をハイスピードで走り抜けて、後半は多少ペースが落ちても前半の貯金で好記録が出ていたように思います。しかし、最近はペースメーカーのおかげもあってか、一定のペースでレースを進めてゴールまで保つスタイルが多いようです(私はマラソンのプロではないので厳密な分析ではありませんが…)。いずれにしても、5kmごとのラップタイムは注目されます。

 これは、公務員試験の本番にも当てはまると思います。例えば120分の試験時間をいくつかに分けてペース配分をするのも良いでしょう。20分を6つに分けるとすれば、得意分野から苦手分野の順に20分×4= 80分で一通り解いてみるのです。試験会場でアラームを鳴らすことはできませんが、公務員試験でもマラソンのラップタイムのように区切りりを設定して、常に時間を意識すると良いでしょう。そして20分×2=40分では、正解しておきたい問題の入念な点検に20分、最終チェックで20分(マラソンで言えばタイムを意識したラストスパート)などのように分ければ、トータルで最も良い点数を取れるペース配分にすることができます。このように、マラソンのペース配分は公務員試験の時間配分に応用できると思います。

 もう1つマラソンに例えられるのは、コースの変化です。上り坂や下り坂、あるいは天候などの条件があります。記録の出るコースや厳しいコースなど変化があります。自分の体調も影響を受けるでしょう。5kmごとのラップタイムは、こうした要素でも変化するのです。マラソンではコースに合わせたペース配分を考える必要があるでしょう。公務員試験の本番でも、得意分野は下り坂を駆け下りるようにハイペースで解くことができ、苦手分野になると上り坂のようにペースが下がっていきます。受験先によって出題傾向に特徴があるのも、マラソンコースと同じと言えます。そこで、公務員試験勢いをつけるべきところと我慢をすべきところを、それぞれどのように乗り切るかを考えることも公務員試験の戦略になります。

 このようにマラソンと公務員試験とは全く別のものですが、その取り組み方については似ているところもあるのではないかと思います。今回はマラソンに例えてみましたが(ゴルフにも例えられそうだと思っています)、皆さんが部活動などで経験した競技などに当てはめて公務員試験の戦略を考えてみるのも良いのではないかと思います。

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