月曜コラム「公務員への道」第50回:「勉強=忍耐・我慢」ではない!

 大学受験の記憶があるせいか、「勉強とは辛いことに耐え、楽しいことを我慢すること」と考えてしまいがちです。しかし、私は決してそんなことはないと思っています。むしろ、「楽しく勉強し、勉強以外の楽しみもすること」が正しいのではないでしょうか。
まず、勉強そのものを楽しんでみましょう。解けなかったものが解けるようになる喜びは、ゲームをクリヤーしていくことと同じです。つまり、勉強はゲームと考えて、レベルアップしていくことや最強アイテムを手に入れることで正解率というスコアが上がります。「勉強はまさにゲーム」と言えるでしょう。

 また、好きな音楽などをかけながら勉強することも(内容によりますが)可能です。リラックスしていた方が捗る科目や、思考力・集中力をあまり必要としない科目は、音楽やテレビをつけていても問題ないと思います。もちろん勉強が優先なので気が散らないもの、聞き逃しても支障がないものであることが条件ですが、少しでも負担を和らげる環境があれば勉強が無理なく持続できるようになります。

 また、勉強は何かを犠牲にしなければできないものではない、とも思います。もちろん、勉強はしなければなりませんが、その前にまず1日の過ごし方を記録してみましょう。何となく過ごしてしまっていた時間が意外に多いのではないでしょうか。5~10分くらいの細かいスキマ時間や、なんとなくネットサーフィンをしている時間などを積み重ねてみると、数時間くらいになるものです。

 そこで、こうした時間を勉強に充てれば、何かを我慢してストレスをためることなく勉強することができます。暗記科目などはスキマ時間を使った方が集中力も高まりますし、分散学習になるので効果も出ます。さらに、我慢しなくても良いので気持ちのリフレッシュにもなりますし、勉強もしっかりしていれば楽しいことが勉強のご褒美となるので、ますます充実した時間の過ごし方ができるのではないでしょうか。

 なお、勉強のために多少の我慢は必要かもしれません。しかし、その場合でも「どのくらいなら我慢できるか」の範囲で考え、無理はしない方が良いでしょう。例えば、ゲームをついつい2時間くらい続けていたのを、ゲームをまったくしないとストレスになってしまうかもしれませんが、半分の1時間程度に抑えることは我慢しているとは言えないと思います。1時間である程度の満足が得られるのなら、それは許容しつつ、残りの1時間を勉強に充てれば良いでしょう。

 勉強の負担に後ろ向きになる前に、まずは自分がどのような時間の過ごし方をしているのかを確認してみることをオススメします。

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