月曜コラム「公務員への道」第16回:無理な計画を立てないこと

 公務員試験を受けるための勉強は、計画的に行う必要があります。計画は3種類用意しておきましょう。

 まずは、長期計画です。大学生の場合、3年生の夏休み頃から勉強を始めることが多いです。試験までの約1年間、何月頃にどの勉強を始めればよいか、計画します。これには定番があります。最初は数的推理や判断推理など、慣れが必要な科目から始めて、次に憲法や経済学などの重要科目、最後に細かな法律科目や時事問題などの暗記科目と続きます。それを参考に、自分で多少アレンジすれば良いと思います。

 次に、1週間の計画です。1週間で「何の科目を」「どこまで」進めるかを計画しましょう。ここは、時間よりも分量で計画すべきです。早く終われば、残った時間は自由に過ごし、ご褒美にして良いでしょう。重要なのは、無理な計画を立てないことです。どうしても願望を込めてしまい、過剰な計画を立ててしまいがちです。しかし、崩れてしまった時のショックが大きくなります。

 むしろ、少し余裕を持った方が良いです。「計画よりも少し進んでいる」と感じながら進めた方が、緊張感を保ちながら最後に大きな達成感が得られます。あまり余裕がありすぎても緩んでしまいますが、少し余裕があった方が良いです。ただし、その計画は達成が不可欠です。先送りをしてしまうと、クセになってしまいます。そのためには、自分がどの程度の時間で何が出来るのか時間の見積を持っておきましょう。しばらく自分を観察することが必要です。

 最後に、1日の計画です。その日の予定を考えて、「何の科目を」「どこまで」進めるかを計画しましょう。ここでも少しの余裕が必要です。ただし、もう1つ大切なのは、「計画を達成しなくても良い」ということです。いくら余裕を持たせても、すべて達成できるとは限りません。体調が悪くなったり、急な予定が入ったりします。それは仕方のないことです。その代わり、1週間で計画を達成すれば良いのです。逆に言えば、1週間の計画は多少想定外のことが起こっても達成できる余裕を持ちつつしっかり守り、1日の計画は達成に強くこだわらなくても良いと思います。

 計画の立て方にもいろいろあると思いますが、これが大学受験の頃から何度も計画を立て、計画倒れに終わった私なりの結論です。何度も試行錯誤を重ねているので、自信を持っておススメします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。